外科手術後、投薬は1週間必要です。通常翌日に消毒、9~10日後に抜糸します。抜糸後、ブラッシングを開始、1か月ぐらいはやわらかい毛の歯ブラシで、歯肉を逆なでないように歯を磨いていただきます。

 ブラッシング(歯磨き)の不十分さは、週1回来院していただき歯科医師、歯科衛生士が汚れを取って補います。これをプロフェッショナル トゥース クリーニングと言って、歯周病の治癒を左右する、手術後の重要な処置です。

 同時に、ラバー チップ(ゴム製、円錐形の歯肉に刺激を与える器具)を使い始めます。歯周組織が再生する3か月のうちの、術後2週間~2か月の間に使用することが、最も有効とされています。

 ラバーチップは、歯と歯の間の歯肉の形を、歯周病が再発しにくい理想的なものにするために、素晴らしい効果をもたらします。このことは元々歯周病が始まった部分であるコル*(歯間部のクレーター状の歯肉)を、直接ケアー(手入れ)するという意味で、患者さんの予防に対するモチベーション(動機づけ)にもつながります。

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 3か月後、再評価と称する診査をして、おもに歯周ポケットの値が3mm以内に減少していることを確認し、歯周病の治癒ということになります。(大)

 *コル(col フランス):登山用語で山稜上の窪んだ所。鞍部。