4.インプラントが骨と結合しない原因

 前回、インプラントが何故骨とくっつくかをお話ししましたが、今回は骨とくっつかない場合のお話しをしていきます。インプラントが骨結合しない原因は、1)火傷、2)感染、3)過度な外力、4)骨密度、5)埋入位置、6)埋入深さ、7)全身疾患、8)喫煙等があります。そのうちの1つが原因であったり複数であったりします。

 1) 火傷とは、インプラントを埋入する際のドリリング(骨に穴をあける作業)や、インプラント体をねじ込んでいく際に起こる摩擦熱によって引き起こされます。当院ではそのような熱を発生させないために、低速回転で注水化のもとインプラント埋入を行います。

 2) 感染は、術中、術後に起こります。術中の感染とは空気感染、器具からの感染等があります。空気感染に関しては、無菌室での手術ではない為、100%防ぐことは出来ません。当院では清潔域、不潔域をしっかり分けています。手術中に他の患者さんとの接触を避けるべく、必要な時間・ユニットの確保をしアポイントを組んでいます。

 器具からの感染を防ぐには、しっかりとした滅菌、消毒、ディスポーザブルの物を使用する等です。器具の滅菌、消毒は数日前から器具の確保、準備をし、当日の朝から滅菌を行います。

 術後の感染を予防するには、しっかりと抗生物質と消炎鎮痛剤の飲み薬を服用していただくのと、うがい薬でよくうがいをしていただくことです。

 3) 外力とはインプラント埋入後、その部分を使って噛んだり、ぶつけたりして外から力がかかる事です。これによりインプラントの初期固定がゆるみ、骨結合しない恐れがあります。特に最初の1ヶ月は要注意です。続く・・・(tutumisikam)