前回からの続きでインプラントが骨とくっつかない原因をお話ししていきます。1)火傷、2)感染、3)過度な外力、4)骨密度、5)埋入位置、6)埋入深さ、7)全身疾患、8)喫煙等があります。1)~3)については、前回のブログで説明済みなので今回は、4)~8)をお話ししていきます。

 4) 骨密度が低いとインプラントは、上手くくっつかないことがあります。例えていうとスカスカの土壌に、きちんとした建物が建たないというようなイメージです。地質調査なしで家を建てる人はいないでしょう。当院ではCT撮影を行い骨質の確認をします。

 5.6) 埋入位置と深さが適切ではないと、インプラントが骨を貫通してしまったり、下顎管(下顎の中を通っている神経と血管)を傷つけてしまったり、上顎洞(鼻の横にある大きな空洞、副鼻腔ともいう)を貫通したりしてしまいます。当院では術前の診査にて、CT撮影を行い、模型をとり、口腔内の触診、視診をし、きちんとシミュレーションをして、あらゆる状況を想定し準備を行います。

 7) 全身疾患とは主に、糖尿病、心臓病、高血圧症などがあります。特にコントロールされていない糖尿病に関しては、末梢血管の血流が悪くなり免疫機能の低下を引き起こします。それにより傷の治癒が遅くなったり、感染を起こしやすくなり、インプラントの失敗につながることがあります。

 また心臓病や高血圧症、骨粗しょう症など手術が難しい場合もあります。必要に応じて事前に内科医との連携を行い、手術用モニターを使用し術中の全身管理を行いながら手術をします。

 8 ) 喫煙は、末梢血管の血流が減り免疫機能が低下し、傷の治癒を阻害することがあります。禁煙をして頂くにこしたことはありませんが、節煙を心がけてください。

 以上2回にわたり、インプラントが骨とくっつかない場合の原因を説明してまいりました。インプラント治療の成功率は非常に高いですが、残念なことに100%ではありません。それを私どもは限りなく100%に近づける為に今までも、そしてこれから先も最大限の努力をし続けていきたいと思います。(tutumisikam)