5.術前診査及び準備

 インプラント手術の術前診査として、レントゲン撮影、CT撮影、研究用模型の作成をします。それらを参考にし3次元的に骨の幅、深さ、厚み、下顎管(下顎の中を通っている神経と血管)や上顎洞(鼻の横にある大きな空洞、副鼻腔ともいう)までの距離、両隣在歯との関係を10分の1㎜単位で計測し、インプラントの太さ、長さ、埋入角度を決定します。

 例えば骨質が軟らかく初期固定が得られにくい場合に、インプラントの長さを長くしたり、太さを太くしたり、埋入する角度を変えてみたり、その場での判断に困らないようにあらゆる状況を想定してシミュレーションをします。同時に最終的な歯を入れることも予想して手術に臨みます。

 術前の準備として、手術器具・診療台の確保、消毒・滅菌、診療台周りの清掃・消毒を行います。

 手術器具・診療台の確保は、同じ時間に他の患者さんとの外科処置が重複したり、アポイントが重ならないようにする為です。手術器具の消毒・滅菌は、前日から準備を始め、当日の手術時間に合わせて滅菌を行います。滅菌が出来ない物に関しては、使い捨ての物を使用します。

 診療台周りの清掃・消毒は、手術前30分位から始めます。無菌室ではない為、感染のリスクを極力減らすべく努力しています。

 以上のように前もってしっかりと時間をかけた診査・診断・準備が、インプラント手術を成功に導く鍵となります。(tutumisikam)