今回は、院内ピンナップボードに掲示してある、歯周病に関してのアンケート結果について、考察していきたいと思います。

 Q.1 歯周病に関する知識がありますか?

 全く知らない             23%
 メディアを通して多少は知っている  66%
 歯科医院で説明を受けたことがある   11%

 全くないという方が、23%と意外に多いと感じました。逆に残念なことに、歯科医院で説明を受けたことがあるという方は11%と低かったようです。かつて、歯科医院が少なく1日の患者さんが多くて、説明をする時間がとれなかったという話を聞いたことがあります。そのような時代では仕方がないかなと思いますが、今では患者さん1人1人にある程度の時間をかけて、説明することが可能であると思います。


 Q.2 歯周病の検査を受けたことがありますか?

 ある   8%
 ない 92%

 この結果には衝撃を受けました。通常、健康保険で行われる検査を受けた方が10%未満だったのです。そして、検査を受けた方の中で、検査の結果やその意味までの詳しい説明を受けた方はほぼ皆無でした。もちろんそのような説明を受けている方は、その歯科医院に通い続けているとは思いますが…。そして検査をし、説明をすると、皆さん初めて聞いたかの様子でした。

 歯周病は、慢性疾患なので、痛みを感じることが少なく、自覚症状がほとんどありません。患者さんが自覚していなくても、症状はどんどん進んでしまいます。患者さんが気付けないこと、知らないことを、我々プロフェッショナルの人間がきちんと説明する義務があると感じる今日この頃です。(tutumisikam)