今回は親知らずの抜歯の際の術前診査、及び術後のフォローについて、お話ししようと思います。

 まずは術前診査ですが、親知らずは埋まっていたり、横向きに生えていたり、根が曲がっていたり、通常の天然歯に比べると抜歯が難しい事が多いです。 それと下顎の親知らずでは、神経に近接していたり、上顎では上顎洞があったり、解剖学的に気をつけなければならない点があります。

 そこで、それらの情報が事前に解っていれば、少しでも有利に抜歯を進める事が出来ます。そこで役立つものは、レントゲン写真です。パノラマ写真(二次元)や歯科用CT(三次元)を用いて様々な情報を得ます。特に歯科用CTは、歯の情報が三次元で確認できる為、今まで見えていなかった、もしくは想像するしかなかった事が、実際確認できるという意味で非常に便利です。かつては保険が利かず、撮影も大学病院等、大きな病院でしかできなかったので、患者さんも1日がかりで撮影しに行っていましたが、今現在は、保険の適応もあり、ここ堤歯科でも撮影する事ができます。

 術後のフォローは、翌日の消毒、1週間後の傷の確認をします。術後の感染等が起こりやすいのは抜歯後1週間と言われており、傷口から菌が入り感染が起きた場合、痛みや腫れが出る事があります。もし感染が起きた場合は投薬に加え、傷口の再掻爬を行ったり、抗生物質を含む塗り薬を使ってもらってます。これで大抵の場合は良くなります。

 事前の診査をしっかりと行い、術後のフォローをする事で、少しでも患者さんが安心して抜歯を受けてもらえれば幸いです。 (tutumisikam)