今回は、セメント質と歯髄についてお話ししようと思います。

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   セメント質とは、歯根部の表層の象牙質を覆っている組織です。その役割は、歯根膜線維を歯根表面に付着させて、歯を歯槽内にとどめておくことです。またセメント質の層は薄いため、歯石除去時に何も考えずに力任せに行うと剥がれてしまいますので、慎重にすすめる必要があります。

   歯髄とは 、簡単に言ってしまうと歯の中の神経のことです。組織学的には、神経組織と豊富な毛細血管からなっています。その役割は、神経組織は歯に受けた刺激を脳に伝え、毛細血管は歯に栄養や酸素を供給しています。虫歯などでこの神経を取ってしまうと、歯は栄養供給を断たれてしまい脆くなり、折れたり、ヒビが入ったりしてしまう原因となる事があります。歯にとって神経はパイプライン的な重要な役割を担っているのです。

   虫歯の治療では、いかにこの歯髄を取らずに保護していくかが重要になってきます。歯が痛いなどの自覚症状がある場合には、虫歯がかなり歯髄に近接していることがあり、歯髄の保存が難しいことがあります。故に虫歯で歯が痛くなる前に、検診などで早期発見、早期治療が大切になってきます。 (tutumisikam)

   P S:なおイラストは2014.12.01に掲載したものを再度使用しました。