先日、初診の記事を書かせて頂きました。今回は、初診の患者さんの質問を元に、それらにおける当院の考え方について、解説していきたいと思います。

   まず初診日の診察ですが、患者さんに今日は何もしないのですか？と聞かれる事があります。以前にもお話した通り、初日にいきなり麻酔をして歯を削ったり、抜歯するという事は、余程のことが無い限り行いません。治療行為がかえって刺激となり痛みが酷くなる事があるからです。ただし、痛みがあり緊急を要する場合は、対症療法としての投薬、負担軽減策としての咬合調整を行います。

   また、歯のクリーニング希望の患者さんにおいては、初診時にいきなり汚れを取るという事も基本的には行いません。なぜなら健康保険で歯石を取るという事は、保険のルールにのっとり行わなければなりません。その為には診査診断をして、お口の中の状況をお互いに把握しスタートするということです。

   最後に、当院にセカンドオピニオンを求めていらっしゃる患者さんにお伝えしたい事があります。前歯科医院で説明を受けるも、他の意見を聞いてみたいという事で来院される患者さんへは、当院の医療理念や、診療姿勢をお話しした上で患者さんの同意が得られ、治療の依頼があってから治療開始となります。当然各歯科医院での説明は、異なる部分も出てくるとは思いますが、最終的に判断するのは患者さんだという事を御理解下さい。

   もちろん患者さんの主訴をきちんとお聞きした上で、治療を進めていく事が大前提ですが、状況を把握しないで進めても、うまくいかない事があるという事を御理解頂きたいと思います。（tutumisikam）