旧診療室では、人や物の動きを鳥瞰したとき、2人3人と滞ってしまい必要以上に待たざるを得なかったり、所謂〝アイコンタクト〝が効かなかったり、声による情報が伝わりにくかったりと、スムーズな仕事の流れが阻害され、効率的にさまざまな問題を孕んでいました。

   効率が悪ければ、患者さんにとっても貴重な時間が無為に失われることになり、また我々にとって良い仕事をしようとしても決してできない状況に陥ります。

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   新診療室においては、特に動線*を意識してみました。

   ある程度の広さが得られて初めて達成されることですが、仕事上の人の動きが阻害されず、滞ることなくスムーズに流れるさまは、傍目にも心地よくスマートに見えるのではないでしょうか?

 患者さんが治療を受けてみたくなる、そんな診療室であることをめざしました。(大)

*動線:建物の内外や街で人や物が移動する方向・頻度 などを示す線。居住性・機能性を判定する一指標。