今回の移転再開業のオフィス作りにおいて、ユニット(歯科診療台)の使い方が旧診療室と比べどのように変わったかというと・・・

 旧診療室では、5台のユニットが同等という考え方で、どのような治療内容であってもその全てで行っていました。それに比べ新診療室では、内容によって使い分けるようにしました。

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 このような考え方は、私が約30年前に米国でオフィス(診療室)見学したころ既に影響を受けていたものでした。当時開業して2~3年の時であり、直ぐに導入することは叶いませんでしたが、その後あたため続けた構想に長年の経験や反省、試行錯誤による工夫を加味し実現させることになりました。

 現在、常に稼働しているユニットは、5台のうちせいぜい3台であり、例えば外科室や特診室の場合、勿体ないようですが常に使われているわけではありません。

 しかしながら、まず治療前の準備、治療、片付けがあって、さらに治療後の器械、器具類の点検、消毒、滅菌があり、そして次回以降の治療の質の維持、管理を考えたとき、その謂わば【ゆとり】が舵取りになって、歯科診療をより良い方向へ導いてくれるはず!・・・そう信じながら臨床に明け暮れる毎日がつづきます。(大)