今回は前回の続きで、噛み合わせの問題とブラキシズムによる修復物の脱離についてお話ししようと思います。

   先ずは噛み合わせの問題ですが、いくつか実際の患者さんで例を挙げてみます。

   Case1   前歯が取れた(欠けた)

   前歯が取れたので着けて欲しいと来院された患者さんですが、お口の中を診てみると、奥歯が無くなってしまっていたのです。そうすると噛めるところが前歯寄りになってしまい、噛む力が集中して前歯が取れてしまうのです。

   前歯と奥歯ではそれぞれ役割があり、前歯が働く時には奥歯が休み、奥歯が働く時には前歯が休んでいるのです。このバランスが崩れると咬合崩壊という問題が起こるのです。

   初診時に、前歯が取れただけなのに、奥歯が根本の原因になっているという診断をして、説明をすると大掛かりな事になると引いてしまう患者さんも少なくありません。しかし前歯だけを戻したとしても、また同じことの繰り返しになり、ご自身の歯を失ってしまうのです。

   次回は別のcaseをお話ししようと思います。(tutumisikam)