患者さんはほとんどの場合、見た目の問題を主訴として矯正治療を希望することが多く、それはそれで当然と言えば当然のことなのですが・・・

1104-002

 具体的には、①上顎前突(いわゆる出っ歯。)/   ②下顎前突(受け口。)/   ③両顎前突(上下両方が前に出ている様子。)/   ④転位歯(歯列から歯が外れている、それが唇側に外れている犬歯なら八重歯。)/   ⑤叢生(歯が重なり合っている様子。)等が挙げられると思います。

1104-003

   見た目が自然で美しいという事は勿論大事なポイントであり、審美性の獲得に加えて顎口腔系が無駄なく機能することの可能性と有意性をもたらします。

   さらにここで、歯科の専門家として声を大にして言いたい事は、歯並びが整うと❶自浄性が働くようになる(つまり汚れが残りにくくなる)。/   ❷清掃しやすくなる(汚れが停滞付着した場合でも落としやすくなる)。/   ❸歯にかかる力の負担が一部に集中する事なく、全ての歯に程よく力の負担を求めることができる。/ ❹結果的に、虫歯や歯周病、負担荷重を防ぐことができ、歯の長期的健康維持に繋がる。ということなのです。(大)