あなたには、歯の健康を安心して任せられる歯科医師がいますか?・・・

 前回、このような問いかけで始まるブログを発し、歯科医療従事者側と患者さん側との間に根強い不信感が存在することを問題提起し、もっと歯科医療従事者側が信頼を得るべく努力しなければならない、という主旨の訴えを致しました。

 今回は、患者さん側にもある問題に触れなくては片手落ちになるかと思い、敢えて媚びずに諫言させていただきます。具体的にどんな患者さんに問題があるかというと・・・

 ❶歯の病気に、きちんと向き合わず、症状が顕著ではないからと、はやく!(早く、速く)、簡単に!出来るだけ最小限に!と考えている患者さんは、言語道断です。

 このことが逆に、説明しない、事なかれ主義の、真に患者さんの身を考えぬ、歯科医師を増殖させることにつながるとは思いませんか?・・・と言いたいのです。

 ❷またこちらの診査診断のいかんに拘らず、とにかく自分のして欲しい治療ではないと納得できない患者さん・・・この場合も困ります。

 医療は、患者さんの主訴に対し、歯科医師が診査診断したうえで説明し、患者さんが納得したら依頼して成り立つ一種の契約です(インフォームド コンセント)。

 納得できないのなら、セカンド オピニオンを求めればいいだけのことです。

 ❸歯科医師は所詮皆同じ、いい加減でダメ人間がなる職種だからとあきらめてはいませんか?

 このこともまたいつまでも日本の歯科医療事情が良くならない原因になっています。確かに半世紀ほど前に、歯科医師数が少なく、ひとりの患者さんに時間を取れない、やむを得ず簡易治療主体にならざるを得ない時代がありました。

 でも現在は、決して多いとは言えませんが勉強もしていて、志のしっかりした歯科医師も増えてきています。だからこそ、今がチャンスなのです。患者さんが自分の歯に関わる健康を安心して任せられる歯科医師を見つける絶好機です。なぜなら今、この患者さんが少なく歯科医院が暇だと言われ、一人の患者さんに時間が掛けられるこのときこそ・・・
 ①十分な説明。
 ②手を抜かない基礎治療。
 ③一本の歯だけではない、必要に応じた包括的診療姿勢(全体を見渡した診療姿勢。長期的な健康を目的としている。)等
・・・が可能になる筈だからです。(大)

 参考ブログ
☆:2014.06.06.『15.未必の故意』
☆☆:2014.08.01.『55.医療ー受ける側の希望、携わる側が取るべき姿勢ー』
☆☆☆:2014.11.05.『114.原点回帰』