今回は、乳歯の交換時期について解説しようと思います。

 親御さんから『永久歯が生えてこないが平気か?』 とか『乳歯が抜けないが平気か?』と質問を受ける事があります。もちろん個人差がありますが、早すぎたり遅すぎても問題が生じます。

 一般的な話になりますが、下顎前歯の交換と、第一大臼歯の萌出が6歳前後、上顎前歯の交換が8歳前後、10歳〜13歳にかけて小臼歯、犬歯の交換と、第二大臼歯の萌出があります。

 乳歯の脱落が早過ぎると、隣在歯が寄ってきてしまい永久歯の、生えるスペースが狭くなり、永久歯の歯並びが悪くなってしまいます。また、乳歯の脱落が遅過ぎると、後続する永久歯が内側や外側にずれて生えてきてしまい、やはり歯並びが悪くなってしまいます。 

 但し、乳歯の晩期残存がある場合、一般的には抜歯処置となりますが、注意が必要なのは、後続する永久歯がきちんと存在するかを、レントゲンで確認しなければなりません。万が一、永久歯が存在していない場合には、乳歯を抜歯せず使い続ける必要があります。

 乳歯は生え替わるから大丈夫という事ではなく、乳児の頃からの歯科検診をお勧めします。(tutumisikam)