カテゴリ:ブラキシズム

 喰いしばりや歯軋りなどの強い咬合力が原因で、歯と歯茎の境目(歯頚部)に引っ張り応力が集中し楔状、陥凹状等さまざまな形に発生する欠損を意味しています。 過去において恐らく約25年程前迄は、歯磨きでブラシを横に強くかけることが原因と言われており、実際チェアー ...

 2022.05.17.に掲載した『474.定期健診で来院したある患者さんの一症例』の続報です。 今回の定期健診で患者さんが気にしている二つの点、即ち歯の部分的破折及び歯肉退縮はともにブラキシズム*が原因です。以下に参考となる論文の要約を載せますと、  過剰な咬合力によ ...

 これは当院に通っている何人かの患者さんの、実際に発せられた生の言葉です。 近年、歯軋りおよびその仲間(総称してブラキシズム**という。)による歯科疾患が、虫歯や歯周病と並んで増加しており、今や歯科の三大疾患と言ってもいいぐらいの状況になってきていると思 ...

  上の文章は、つい最近定期検診で来院された患者さんが持参したものです。患者さん曰く、『いつもいろいろ聞かれるので、書いてきました。』とのこと。私『・・・さんのお仕事ぶりが察せられますね。』と返しました。 患者さんは、2011.03.11.初診/ 当時45歳、男性/  ...

 過去において、おそらく30年くらい前までと思われますが、虫歯(歯牙齲蝕)と歯槽膿漏(歯周病)が歯科の二大疾患であると言われた時代がありました。 しかしおおよそ1990年を前後して、過剰な咬合力と歯科疾患の関連性及びそれに類する文献が世に出てから、歯科における ...

   過去3回、日中のブラキシズムについてこのブログに書きましたが、今回はそのまとめをしていこうと思います。   皆さん、ブラキシズム(歯ぎしり)は就寝中にしか起きてないと思っていませんか?   実は、日中(覚醒時)にも起こっていると言われています。   日中 ...

   夜間のブラキシズム(歯ぎしり)に関しては、だいぶ理解が得られてきた感じがありますが、日中のブラキシズムは、あまり理解が得られていないのが現状です。   本来上下の歯は、接触することなく2〜3ミリの隙間があることが普通です。これを安静空隙といいます。 上下 ...

   今回は、夜間のブラキシズムではなく、日中におけるブラキシズムについてお話ししようと思います。   以前に夜間のブラキシズムについてはお話ししましたが、実は日中のブラキシズムも色々な問題点があるのです。通常時、上下の歯は安静空隙といって2〜3ミリの隙間を ...

   今回は、ナイトガード(マウスピース)について、お話ししようと思います。   ナイトガードは、基本的に夜間のブラキシズム(歯ぎしり、くいしばり) からご自身の歯を守る為に使用して頂きます。ここ最近では、虫歯、歯周病と同じくらい歯のトラブルの原因になってい ...

   2回にわたりブラキシズムについてお話ししてきました。今回はそれらのまとめをしていこうと思います。   とにかくブラキシズムにおいて1番お伝えしたいことは、患者さんが自覚症状を普段から感じていないことです。痛みやしみなどは断片的な症状で、ブラキシズムとい ...

   ブラキシズムがある患者さんの殆どが、歯ぎしりしている事にピンときていない事が多い様に感じます。そこで今回は、ブラキシズムの患者さんに多い自覚症状と、私ども専門家からみて実際に起きている臨床所見を説明したいと思います。   まず患者さんが感じる自覚症状 ...

   今回は、日中におけるブラキシズムについて説明しようと思います。夜間のブラキシズムに関しては、以前のブログで詳しく説明がされているので、省略させて頂きます。   日中のブラキシズムは、歯をギリギリと強く擦り合わせるというよりは、噛みしめや、単に上下の歯 ...

 ブラキシズムに関しては、既に4回にわたり、あくまでも、顎口腔系へのダメージ(損傷)を極力避けるには……というコンセプト(概念。一貫した視点、考え方。)で話を進めてきましたが、そのなかで咬合治療の可能性に言及したいと思います。   ブラキシズムは、現代人に ...

 ブラキシズムが、全身的に見れば有用な部分があるとは言え、その強大な力によって惹起される、歯及び周囲組織への損傷は、生半可なものではありません。その際の、ダメージ コントロール*の第一歩として、ナイト ガード**が存在します。 所詮、対症療法ですが、咬合治 ...

 ブラキシズムによって、患者さんがどのような症状を訴えるかというと、歯の痛み(あらゆる種類の痛み、しみ)、歯周組織の違和感(重く熱を持った感じ)、口腔周囲筋群の諸症状(こり、だるさ、痛み)、顎関節の痛みと音の発生、開口障害などが主に挙げられます。 またわれ ...

 ブラキシズムに関する研究の過程において、過去に全身的要因(内臓障害、鼻疾患等)や局所的要因(口腔領域、主に噛み合せの不調和)が取り上げられたこともあるなかで、精神的要因が現在の趨勢であることは、すでに述べました。 これですべてが解明されたというわけでは ...

 ブラキシズムとは、誰もが一度は耳にしたことがある、あのキリキリと音を発する歯ぎしりや、その仲間の総称です。グラインディング*、クレンチング**、タッピング***の三つに分かれます。 過去には、病的なものと扱われてきました。しかしここ10年程は、さまざま ...

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