カテゴリ:顎関節症

 20年くらい前でしょうか?・・・ハイブリッド セラミクスなる修復材料が流行したことがあります。92%のセラミックの粉末を主成分とし、残りは合成樹脂で構成されていて、そこそこの色調整が可能な、新しい審美材料という触れ込みで持て囃されたものでした。 人気の理由は ...

   【顎関節症】というと、『自分には関係ない!』と思われる方がほとんどのようです。 しかし症状が顕著ではなく、ときどき現れる軽微な場合や潜伏してほぼ症状がない場合を含めれば、ある意味では殆どすべての方が顎関節症、あるいはその予備軍といっても過言ではない ...

 前々回、1本のクラウンを入れるにあたり、まず、顎(下顎骨)を自然に(顎位に影響を与える情報がない状態で)閉じたとき、そこが最初に衝突すること(早期接触)がないようにするというお話しをしました。 次に我々がしようとすることは、顎がさまざまな動きをした時、 ...

 顎の動きが、扉の開閉のように、単純な開閉運動のみであれば、我々の仕事はどれだけ楽だったでしょう!  『おやっ! 下顎骨は、ひとつの骨で関節がふたつあるんじゃなかった?!』 下顎骨の複雑極まりない運動は、実は顎関節の高性能な仕組みが、後ろ盾になっています ...

 咬合(噛み合せ)治療を受ける際には、それを取り巻く事柄を理解していただく必要があります。そして治療を成功させるためには、さらに患者さん自身の協力と、参加が必要になります。そのようなわけで、解剖の基本的な構造を、簡単に説明したいと思います。 咬合は、上下 ...

 ブラキシズムによって、患者さんがどのような症状を訴えるかというと、歯の痛み(あらゆる種類の痛み、しみ)、歯周組織の違和感(重く熱を持った感じ)、口腔周囲筋群の諸症状(こり、だるさ、痛み)、顎関節の痛みと音の発生、開口障害などが主に挙げられます。 またわれ ...

 ブラキシズムに関する研究の過程において、過去に全身的要因(内臓障害、鼻疾患等)や局所的要因(口腔領域、主に噛み合せの不調和)が取り上げられたこともあるなかで、精神的要因が現在の趨勢であることは、すでに述べました。 これですべてが解明されたというわけでは ...

 ブラキシズムとは、誰もが一度は耳にしたことがある、あのキリキリと音を発する歯ぎしりや、その仲間の総称です。グラインディング*、クレンチング**、タッピング***の三つに分かれます。 過去には、病的なものと扱われてきました。しかしここ10年程は、さまざま ...

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