歯科における【包括治療】の意味を考えるとき、直訳すれば『歯科にかかわる全てのことを一つに合せひっくるめた治療』となりますが、それは何でもかんでも全体的に手を付ける(治療する)という意味ではありません。 患者さんが受診するには、主訴*があるわけで、それを ...
507.古希
四十、五十は洟垂れ小僧 六十、七十は働き盛り 九十になって迎えが来たら 百まで待てと追い返せ 渋沢栄一 この5日に、古希を迎えます。日々、歯科診療あるのみです。 もうこれでいいとは思わず、もっと他により良いやり方があるんじゃないか、自分の知らない何か ...
506.包括治療 (歯周、咬合、矯正、修復治療)Ⅱ
この症例は、2017.08.09.に掲載した『357.包括治療 (歯周、咬合、矯正、修復治療)Ⅰ』の続編です。 (初診時口腔内写真。これ以上のデータは実際に掲載されたブログでご確認下さい!) 前回のブログの概略を説明しますと、患者さんは初診時53才、男性、会社役員、右上臼 ...
505.歯周病をなおす! Ⅰ
60歳、男性、会社員のある患者さん、歯周病の自覚あり。普段なんともない(症状はない)が、疲れ気味、風邪など体調がかんばしくないとき、歯が浮き歯肉が腫れ噛みにくい等の症状が出る。が程なくしてなおってしまうを繰り返している。 通法にしたがい、初期治療としてブ ...
504.話すときは、ひとの眼を見て話す!?
話すときは、相手の眼を見て話しなさい。世の中でよく言われていることであるし、自分も親からそう教育された記憶があります。 眼を見て話せば誠実さが伝わるし、嘘のない話として信用できると言われています。 しかしながら歯科医師と患者さんという関係からすると、前 ...
503.デンタル フロスの効用
デンタル フロスを使う患者さんにその頻度を訊ねると、『週に1、2回、食べ物が詰まったところに使います。』というお答えが最も多いようです。 まるでデンタル フロスが、歯と歯の間に簡単には取れない線維性の食物が入ってしまった時だけの為にあるかの如く、とらえら ...
502.デンタル フロスの正しい使い方
口腔清掃において、歯ブラシの使用に加え、補助的清掃用具としてデンタル フロスを組み合わせ、二本立てで行う清掃法が最もお勧めできる優れた方法と考えています。 しかしながら患者さんにとって補助的清掃用具の一番人気はなんといっても歯間ブラシのようです。おそらく ...
501.ラバー チップ
ラバー チップは刺激子(Stimulator)とも呼ばれ、歯間部歯肉に刺激を与え歯肉を理想的な形態に誘導する役割を担っています。 そもそも歯間部歯肉は歯周病が始まる部分であると言われ、コル*と呼ばれています。そこをくぼみのない小高い丘のような形にすることが、食渣 ...
500.歯ブラシの選び方
歯ブラシを選ぶにはどうすればよいのでしょうか? それは歯磨きの対象が何で、どのような目的で、どのような磨き方をするかによって選ぶ必要があります。しかしその説明をする前に、歯ブラシ全般に備わっていてほしい条件に付いて触れます。 ①ナイロン製で毛が密集して ...
499.ウルトラ ソフト,トゥース ブラシ
歯周外科の手術後、通常9日後に抜糸しますが、そこから休んでいた手術部位のブラッシングを再開するに当たり、毛の柔らかい歯ブラシを使用する必要があります。 手術の際、歯肉を切開剥離し、歯根面の歯石、不良肉芽を除去し、歯肉弁を戻し縫合しているので、抜糸後は歯肉 ...