ブラキシズムとは、誰もが一度は耳にしたことがある、あのキリキリと音を発する歯ぎしりや、その仲間の総称です。グラインディング*、クレンチング**、タッピング***の三つに分かれます。 過去には、病的なものと扱われてきました。しかしここ10年程は、さまざま ...

 毎日の臨床の中で、いろいろな患者さんと触れ合っていると、治療をしながらも、さまざまなことが頭の中を巡っています。 私たちの仕事である治療を、おおきく二つに分けてみると…… 一つ目は、患者さんの体が治癒に導かれるようにする、なってしまった病気を治す治療の ...

 根分岐部病変のお話しの続編です。病気の分類には、論文を書いた人の名前が付いたりして、多々ありますが、一つの医療機関でスタッフ同士(陣容。顔ぶれ。)が、異なる分類を使うわけにはいきません。診査、診断、ミーティング(打ち合せ)等で齟齬が生じないように、私共 ...

 根分岐部病変という病気があります。歯周病のひとつの病態で、以前水平的なポケット検査のところで、解説させていただきました。 ご存知のように、歯周病が進行してくると、歯槽骨の吸収が伴います。すると複根歯における根の枝分かれ部分が、歯肉に覆われていても歯槽骨 ...

 唇や頬をいろいろな方向に引っ張ってみると、歯肉との間にすじが張る部分があります。また引っ張っても、動かない歯肉の部分と、唇や頬と一緒に動いてしまう粘膜の部分があります。すじには上唇小帯、下唇小帯、頬小帯があり、動かない歯肉を付着歯肉、動く粘膜を歯槽粘膜 ...

 今まで述べた歯周外科手術の意味合いは、炎症抑制を目的とした、言わば外科処置を伴う歯石除去でした。しかし歯周治療における外科処置には、環境改善を目的とした場合もあるので、紹介しましょう。 たとえば、バイオロジック ウィズ(生物学的幅径)という概念があります ...

 医療を受ける側(患者さん)は、はやく(早くと、速くの両方)、やすく(安くと易くの両方)、痛くなく、歯の治療を済ませたいと思っています。 医療に携わる側(我々歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、及びその他のスタッフ)は、歯科の専門家として、悪化が予測される ...

 歯周病の直接的原因である汚れ(歯垢)が、新たに停滞しないようにしなければいけません。再発を防ぐためには、ブラッシング(歯磨き)によるプラーク コントロール(歯垢抑制)の継続は欠かせません。さらに6か月ごとの検診で、ブラッシングに遺漏がないかの確認とその修 ...

 外科手術後、投薬は1週間必要です。通常翌日に消毒、9~10日後に抜糸します。抜糸後、ブラッシングを開始、1か月ぐらいはやわらかい毛の歯ブラシで、歯肉を逆なでないように歯を磨いていただきます。 ブラッシング(歯磨き)の不十分さは、週1回来院していただき歯 ...

 今まさにいままで直視できなかった歯石が、歯根の表面にこびりついています。初期治療を担当してきた歯科衛生士は、これまでどうにかして歯石を除去しようと、取り組んできたわけですが、はじめて実際に歯石の付着状態を、直接眼で確認することができたのです。 歯石の付 ...

↑このページのトップヘ