歯周病の直接的原因である汚れ(歯垢)が、新たに停滞しないようにしなければいけません。再発を防ぐためには、ブラッシング(歯磨き)によるプラーク コントロール(歯垢抑制)の継続は欠かせません。さらに6か月ごとの検診で、ブラッシングに遺漏がないかの確認とその修正、蓄積した歯石の除去が歯周病の再発予防に有効です。

 歯に動揺が残っていると、通常健康であれば耐えられる力であっても、結果的に負担荷重になり歯が安定せず移動してしまう場合があります。これを二次性の咬合性外傷といい、永久固定をする(歯をかぶせて連結固定する)必要があります。

 咬合(噛み合せ)も歯周病の治癒後を左右する大きな因子です。バランス(つりあい、均衡)の良い咬合は一部の歯に無理を強いることなく、結果的に歯の寿命をながくすることにつながります。歯周病の間接的原因の最たる、力の問題を解決するために咬合を考慮することは不可欠です。

 進行した歯周病であったならその分、最終的な修復物により動揺を収束させ、適正な咬合(噛み合せ)を与えることがより重要になってきます。それにより、長期的な歯の健康維持を達成する可能性が、大なるものになります。(大)