咬合(噛み合せ)治療を受ける際には、それを取り巻く事柄を理解していただく必要があります。そして治療を成功させるためには、さらに患者さん自身の協力と、参加が必要になります。そのようなわけで、解剖の基本的な構造を、簡単に説明したいと思います。

咬合は、上下の歯の接触から生まれます。下顎骨という独立した骨はありますが、上顎骨は頭蓋骨の一部の名称で、独立した骨ではありません。
上顎の歯は頭蓋骨の下側に埋まっています。頭顎骨の左右の外耳孔の1cmほど前方に、関節窩というおわんを伏せたような、下に向いた窪みがあります。
一方、下顎の歯は、全体がU字形をした下顎骨の、湾曲した部分の上側に埋まっています。またU字形をした下顎骨の両端上部に、棍棒状(先端が太くなった棒状)の左右の関節頭があり、関節円板という軟骨を介して、頭蓋骨の関節窩に入っています。
口を開けたり、物を食べたりするときに、顎が動くのは下顎で上顎(頭蓋骨)は動きません。物を食べるとき、こっくりしながら食べる人はいません。丁度、体操競技の大車輪の際、人が両手を広げ鉄棒にぶら下がるように、下顎骨が頭蓋骨につり下がっているような状態です。ただしこの例えは、上下顎の位置関係と、どちらが動くのかを説明するもので、下顎骨のすべての運動と大車輪とは一致しません。
さらにここでは、顎関節を理解していただく為に、形態は異なりますが、下顎骨を扉に、頭蓋骨を扉枠に例えてみたいと思います。扉の開閉のとき、動かぬ扉枠の中で蝶番でつながる扉の動くようすが、まさに下顎骨の開閉運動に相当します。
扉が蝶番を介して扉枠に収まっている側を”吊元側”と呼びますが、扉枠が頭蓋骨(関節窩)に、蝶番が顎関節に、扉が下顎骨(関節頭)に相当します。 一方、扉のドアノブ(把手)がある側を”開閉側”と呼びますが、扉枠が上顎の歯に、扉が下顎の歯に相当します。
例えば、ブラキシズムが起きているということは、最大で、通常扉の開け閉めに必要な力の、10倍の力が長時間掛かり続けることに他なりません。(大)

咬合は、上下の歯の接触から生まれます。下顎骨という独立した骨はありますが、上顎骨は頭蓋骨の一部の名称で、独立した骨ではありません。
上顎の歯は頭蓋骨の下側に埋まっています。頭顎骨の左右の外耳孔の1cmほど前方に、関節窩というおわんを伏せたような、下に向いた窪みがあります。
一方、下顎の歯は、全体がU字形をした下顎骨の、湾曲した部分の上側に埋まっています。またU字形をした下顎骨の両端上部に、棍棒状(先端が太くなった棒状)の左右の関節頭があり、関節円板という軟骨を介して、頭蓋骨の関節窩に入っています。
口を開けたり、物を食べたりするときに、顎が動くのは下顎で上顎(頭蓋骨)は動きません。物を食べるとき、こっくりしながら食べる人はいません。丁度、体操競技の大車輪の際、人が両手を広げ鉄棒にぶら下がるように、下顎骨が頭蓋骨につり下がっているような状態です。ただしこの例えは、上下顎の位置関係と、どちらが動くのかを説明するもので、下顎骨のすべての運動と大車輪とは一致しません。
さらにここでは、顎関節を理解していただく為に、形態は異なりますが、下顎骨を扉に、頭蓋骨を扉枠に例えてみたいと思います。扉の開閉のとき、動かぬ扉枠の中で蝶番でつながる扉の動くようすが、まさに下顎骨の開閉運動に相当します。
扉が蝶番を介して扉枠に収まっている側を”吊元側”と呼びますが、扉枠が頭蓋骨(関節窩)に、蝶番が顎関節に、扉が下顎骨(関節頭)に相当します。 一方、扉のドアノブ(把手)がある側を”開閉側”と呼びますが、扉枠が上顎の歯に、扉が下顎の歯に相当します。
例えば、ブラキシズムが起きているということは、最大で、通常扉の開け閉めに必要な力の、10倍の力が長時間掛かり続けることに他なりません。(大)
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