咬合(噛み合せ)治療の具体的な説明にはいる前に、しておきたいお話しです。前回が、骨の話でしたが、今回は筋肉と神経に関することです。
日常生活で誰もが経験する出来事に、階段の昇り降りがあります。初めての階段は、だれでも慎重に、一段ごとの高さ、奥行きそして傾斜の具合などを、眼や足の裏で確認しながら、昇り降りするはずです。しかし、数を重ねると、それらの情報を感覚的に体が記憶し、階段を使うようになる経験をどなたでもお持ちかと思います。

お口の中でも、同じようなことが起きていて、神経筋機構といっています。筋肉自体は知性を持たず、中枢神経系からの指示で、動きます。中枢神経系は、歯を含めた数々の情報源からの情報で、記憶します。
歯の根の周りにある、歯根膜(0.2mmの組織)中の感覚受容器から、求心性の刺激が中枢神経系に影響し、反射的に筋肉に伝達され、顎位(噛む位置)に反映されます。誰でも経験する、口に入れた食べ物の中の、思いがけなく入っていた、硬く細かい砂利のようなものを噛んだ瞬間、強く噛むのを控える、あれです。
このような、ヒトの生まれ持った体のしくみの、基本的な知識を踏まえ、次回から具体的な、咬合治療の話にはいっていきます。(大)
日常生活で誰もが経験する出来事に、階段の昇り降りがあります。初めての階段は、だれでも慎重に、一段ごとの高さ、奥行きそして傾斜の具合などを、眼や足の裏で確認しながら、昇り降りするはずです。しかし、数を重ねると、それらの情報を感覚的に体が記憶し、階段を使うようになる経験をどなたでもお持ちかと思います。

お口の中でも、同じようなことが起きていて、神経筋機構といっています。筋肉自体は知性を持たず、中枢神経系からの指示で、動きます。中枢神経系は、歯を含めた数々の情報源からの情報で、記憶します。
歯の根の周りにある、歯根膜(0.2mmの組織)中の感覚受容器から、求心性の刺激が中枢神経系に影響し、反射的に筋肉に伝達され、顎位(噛む位置)に反映されます。誰でも経験する、口に入れた食べ物の中の、思いがけなく入っていた、硬く細かい砂利のようなものを噛んだ瞬間、強く噛むのを控える、あれです。
このような、ヒトの生まれ持った体のしくみの、基本的な知識を踏まえ、次回から具体的な、咬合治療の話にはいっていきます。(大)
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