歯の治療において、上下の歯の接触から成る咬合(噛み合せ)を考慮しないことなど、信じられない、恐ろしいことだと思いませんか?
具体的にお話ししましょう。歯を1本入れると仮定します。患者さんは、噛み合せが高くもなく、また窮屈でもなく、違和感がなければ、気になることがないと納得します。でもそれ以外に、我々がやらなければならない、専門的な確認事項があるのです。
まず、”過高”にならないことです。これは患者さんの感覚とは、少し違います。『朝起きたときや、何かの拍子に噛んだ時、高いようだけど、そのうち慣れるような気がします。』という場合です。
それは専門的には”早期接触”と言っています。しばらく歯を接触させずにいると、上下の歯を噛み合せた位置を記憶していた、中枢神経系がリセット(再び始動時に戻す。)されます。そうすると、ヒトは顎(下顎骨)が最も自然でリラックスした(緊張のない。くつろいだ。)位置で、閉じようとします。
そのとき、安易に装着された修復物(つめ物。かぶせ物。)が最初にぶつかってしまうことがあります。そうすると、ヒトはそれを避けて噛もうとするため、その結果、顎関節が無視され、捻じ曲げられる結果となり、顎関節症になっていく恐れがあります。
過去には、ブラキシズムの原因とも言われ、過高に装着された早期接触部位を、ヒトが無意識に削り取ろうとする行為ではないか、と推量されたこともありました。
咬合を考慮しないということは、『そこをやらずになにが歯医者なの!?』と言われても仕方のないことだと思いませんか?(大)
具体的にお話ししましょう。歯を1本入れると仮定します。患者さんは、噛み合せが高くもなく、また窮屈でもなく、違和感がなければ、気になることがないと納得します。でもそれ以外に、我々がやらなければならない、専門的な確認事項があるのです。
まず、”過高”にならないことです。これは患者さんの感覚とは、少し違います。『朝起きたときや、何かの拍子に噛んだ時、高いようだけど、そのうち慣れるような気がします。』という場合です。
それは専門的には”早期接触”と言っています。しばらく歯を接触させずにいると、上下の歯を噛み合せた位置を記憶していた、中枢神経系がリセット(再び始動時に戻す。)されます。そうすると、ヒトは顎(下顎骨)が最も自然でリラックスした(緊張のない。くつろいだ。)位置で、閉じようとします。
そのとき、安易に装着された修復物(つめ物。かぶせ物。)が最初にぶつかってしまうことがあります。そうすると、ヒトはそれを避けて噛もうとするため、その結果、顎関節が無視され、捻じ曲げられる結果となり、顎関節症になっていく恐れがあります。
過去には、ブラキシズムの原因とも言われ、過高に装着された早期接触部位を、ヒトが無意識に削り取ろうとする行為ではないか、と推量されたこともありました。
咬合を考慮しないということは、『そこをやらずになにが歯医者なの!?』と言われても仕方のないことだと思いませんか?(大)
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