ブラキシズムが、全身的に見れば有用な部分があるとは言え、その強大な力によって惹起される、歯及び周囲組織への損傷は、生半可なものではありません。その際の、ダメージ コントロール*の第一歩として、ナイト ガード**が存在します。
所詮、対症療法ですが、咬合治療の複雑性、難解さを考慮すれば、安易に咬合(噛み合せ)を変更するより、すぐに元に戻せるという点で、安全かつ謙虚な対応といえましょう。
実際、臨床の場において、その装着で症状の軽減が確認された例は、枚挙にいとまがありません。
ナイト ガードの効能には、それが犠牲となって削れたり擦り減ることで、ショック アブソーバー(衝撃吸収)的な役割をするだけでなく、そこに付いた傷を注意深く観察すれば、ブラキシズム パターン(模様)診断の一助になることも挙げられます。具体的には、ブラキシズムの種類、力の強さ、そして行われている時間が推量できます。(大)
*ダメージ コントロール(Damage control、英):損傷を被った際、その被害が広がらないように施される事後の処置。元々航空軍事用語であるが、艦船事故、格闘技などのスポーツ、自動車、医療分野などで使われる。
**ナイト ガード:おそらく夜間装着頻度の高さから言い表される、健康保険で使われている言葉。論文などでは、オクル―ザル スプリント(occlusal splint:噛み合せの為の副木、添え木。)あるいは、スタビライゼイション装置(stabilized appliance:安定させる為の装置。)の言葉が使われている。
所詮、対症療法ですが、咬合治療の複雑性、難解さを考慮すれば、安易に咬合(噛み合せ)を変更するより、すぐに元に戻せるという点で、安全かつ謙虚な対応といえましょう。
実際、臨床の場において、その装着で症状の軽減が確認された例は、枚挙にいとまがありません。
ナイト ガードの効能には、それが犠牲となって削れたり擦り減ることで、ショック アブソーバー(衝撃吸収)的な役割をするだけでなく、そこに付いた傷を注意深く観察すれば、ブラキシズム パターン(模様)診断の一助になることも挙げられます。具体的には、ブラキシズムの種類、力の強さ、そして行われている時間が推量できます。(大)
*ダメージ コントロール(Damage control、英):損傷を被った際、その被害が広がらないように施される事後の処置。元々航空軍事用語であるが、艦船事故、格闘技などのスポーツ、自動車、医療分野などで使われる。
**ナイト ガード:おそらく夜間装着頻度の高さから言い表される、健康保険で使われている言葉。論文などでは、オクル―ザル スプリント(occlusal splint:噛み合せの為の副木、添え木。)あるいは、スタビライゼイション装置(stabilized appliance:安定させる為の装置。)の言葉が使われている。
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