顎の動きが、扉の開閉のように、単純な開閉運動のみであれば、我々の仕事はどれだけ楽だったでしょう!
『おやっ! 下顎骨は、ひとつの骨で関節がふたつあるんじゃなかった?!』
下顎骨の複雑極まりない運動は、実は顎関節の高性能な仕組みが、後ろ盾になっています。 顎関節の構造は、すこし前にも解説しましたが、頭蓋骨の左右の関節窩に、関節円板を挟み、下顎骨の関節頭がはいりこんでいます。

顎関節は、通常みなさんが想像する回転だけでなく、移動(滑走)もできる仕組みになっています。その回転と移動の組み合わせで、きわめて複雑な下顎骨の動きになります。分かりやすくするために、三つに分析し、且つ単純化して説明しますと……
下顎骨の左右の関節頭が、上顎骨の関節窩内で、両方回転すれば、開閉運動をします。
右(左)の関節頭がほぼその位置にとどまり回転し、左(右)が初めに内側(正中方向)にずれ、続いて前下方に移動すれば、下顎骨は右(左)側方に動きます。
左右の関節頭が関節円板とともに、前下方に同じだけ移動すれば、下顎骨は前方に動きます。
実際には、これら三つが複合された運動がほとんど無意識に営まれています。(大)
『おやっ! 下顎骨は、ひとつの骨で関節がふたつあるんじゃなかった?!』
下顎骨の複雑極まりない運動は、実は顎関節の高性能な仕組みが、後ろ盾になっています。 顎関節の構造は、すこし前にも解説しましたが、頭蓋骨の左右の関節窩に、関節円板を挟み、下顎骨の関節頭がはいりこんでいます。

顎関節は、通常みなさんが想像する回転だけでなく、移動(滑走)もできる仕組みになっています。その回転と移動の組み合わせで、きわめて複雑な下顎骨の動きになります。分かりやすくするために、三つに分析し、且つ単純化して説明しますと……
下顎骨の左右の関節頭が、上顎骨の関節窩内で、両方回転すれば、開閉運動をします。
右(左)の関節頭がほぼその位置にとどまり回転し、左(右)が初めに内側(正中方向)にずれ、続いて前下方に移動すれば、下顎骨は右(左)側方に動きます。
左右の関節頭が関節円板とともに、前下方に同じだけ移動すれば、下顎骨は前方に動きます。
実際には、これら三つが複合された運動がほとんど無意識に営まれています。(大)
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