歯を形作るときの基本原則に、噛んだときの力が長軸方向に掛かるように、考慮するという事柄があります。歯の長軸方向に力が掛からず、側方力が生まれると、歯は負担荷重になり、歯根膜(歯と骨の間の0.2mmの組織)の拡大、歯槽骨の吸収、歯の移動、歯の根尖(根の先)の吸収等が起こる恐れがあります。
いままで、点接触、咬頭(歯の噛む面の山の部分)、窩(歯の噛む面の窪み)、裂溝(歯の噛む面の谷の部分)と説明してきた理由が、まさにここにあります。だれでも野球のサイン ボールが、三脚のように組み立てられた、小さな3本のバットに乗っているのを、見たことがあるかと思います。

野球のボールが、3点で接触し安定しているということは、1点、1点では発生している筈の、側方力が相殺され、結果的に、引力の方向に力が向いていることになります。そして引力とは正反対の方向に、反作用が生じることにもなります。ボールを咬頭に見立てれば、歯の形がいびつでもない限り、歯の長軸方向に力が伝達することになるわけです。
歯が力を、長軸方向で受け止めることができれば、仮にブラキシズムのような、強大な力が発生した際の、ダメージコントロール*としても、かなり有効であると言えましょう。(大)
*ダメージ コントロール(Damage control、英):損傷を被った際、その被害が広がらないように施される事後の処置。元々航空軍事用語であるが、艦船事故、格闘技などのスポーツ、自動車、医療分野などで使われる。
いままで、点接触、咬頭(歯の噛む面の山の部分)、窩(歯の噛む面の窪み)、裂溝(歯の噛む面の谷の部分)と説明してきた理由が、まさにここにあります。だれでも野球のサイン ボールが、三脚のように組み立てられた、小さな3本のバットに乗っているのを、見たことがあるかと思います。

野球のボールが、3点で接触し安定しているということは、1点、1点では発生している筈の、側方力が相殺され、結果的に、引力の方向に力が向いていることになります。そして引力とは正反対の方向に、反作用が生じることにもなります。ボールを咬頭に見立てれば、歯の形がいびつでもない限り、歯の長軸方向に力が伝達することになるわけです。
歯が力を、長軸方向で受け止めることができれば、仮にブラキシズムのような、強大な力が発生した際の、ダメージコントロール*としても、かなり有効であると言えましょう。(大)
*ダメージ コントロール(Damage control、英):損傷を被った際、その被害が広がらないように施される事後の処置。元々航空軍事用語であるが、艦船事故、格闘技などのスポーツ、自動車、医療分野などで使われる。
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