矯正治療を受けたあと、具合が悪いという患者さんが来院されました。
『右上の前歯がぐらぐら揺れて、しみるし、後戻りもしてきたみたい!』 との訴え。
通常このような場合、患者さんには矯正治療を受けた先生に、相談するように勧めますが…… 『こちらでお願いしたい。』と、依頼されることがあります。
まず十分な診査をします。歯髄や歯周組織に問題がなく、咬合の問題が予測された場合、診断用ワックス アップをして、それをどう解決するか検討します。
診断の結果、顎(下顎骨)が右前側方(右側方と前方の間)に動いたときに、右側上顎側切歯*だけが、ぶつかってしまう噛み合せになっていたのです。
この患者さんは、咬合調整をすることによって、不快事項の消失を確認し、その後の経過観察でも問題なく、いまだに半年毎の検診に通院していただいています。
この症例を通して得られた臨床経験は、矯正治療でも咬合を考慮しなければならない、という反省と教訓でした。 その我々に課せられたテーマ(主題。題目。)を克服する為には、矯正医は自分自身か、咬合診断できる歯科医師とのタイ アップ(提携。協力。)によって、矯正治療後の咬合調整を、ルーティーン(決ってすること。いつもの手順。)に組み入れるべきであると思っています。(大)
*側切歯:正中から2番目に位置する前歯の一つ。
『右上の前歯がぐらぐら揺れて、しみるし、後戻りもしてきたみたい!』 との訴え。
通常このような場合、患者さんには矯正治療を受けた先生に、相談するように勧めますが…… 『こちらでお願いしたい。』と、依頼されることがあります。
まず十分な診査をします。歯髄や歯周組織に問題がなく、咬合の問題が予測された場合、診断用ワックス アップをして、それをどう解決するか検討します。
診断の結果、顎(下顎骨)が右前側方(右側方と前方の間)に動いたときに、右側上顎側切歯*だけが、ぶつかってしまう噛み合せになっていたのです。
この患者さんは、咬合調整をすることによって、不快事項の消失を確認し、その後の経過観察でも問題なく、いまだに半年毎の検診に通院していただいています。
この症例を通して得られた臨床経験は、矯正治療でも咬合を考慮しなければならない、という反省と教訓でした。 その我々に課せられたテーマ(主題。題目。)を克服する為には、矯正医は自分自身か、咬合診断できる歯科医師とのタイ アップ(提携。協力。)によって、矯正治療後の咬合調整を、ルーティーン(決ってすること。いつもの手順。)に組み入れるべきであると思っています。(大)
*側切歯:正中から2番目に位置する前歯の一つ。
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