歯科治療の仕事を始めて以来、おもに口腔内写真を撮り続けています。
ある先生のサジェスション(それとなく言う。暗示。示唆。)がきっかけでした。 『人間の眼って結構いい加減なんだよね!』
写真をあとから見ると、『あれっ!こんなところに、こんなものが・・・』という掘り出し物ではないですが、肉眼では気が付かない、あらたな所見を見つけることがあります。
どうやら、口腔内を肉眼でくまなく見た積りであっても、人は一部の気になる所見の情報がイン プット(入力)されると、記憶として残ってそればかりに眼が行ってしまい、他に眼が行かなくなるようです。
当初は、長期的に安定した保存が可能なスライド写真の時代で、コダクロームのリバーサル フィルムを使い、専用の現像所に出していました。常に現像条件が一定に保たれ、同じ色合いが忠実に再現されるという信用があったからです。歯肉の色で炎症の度合いをはかり、ごまかしのない世界で病気か健康か、あるいは治癒の判断をしていました。
カメラがデジタル化され、する気になればいくらでも手直しができるようになりましたが、敢えてしないようにしています。
今まで取り続けた臨床写真は膨大で、いまだに整理し切れていませんが、自分の歩んだ臨床の軌跡を記録し、振り返って検討し経験として自らに付加するためと、前述した肉眼だけでは見落としがちの、その欠点を補うトゥール(職業上の必需品。≪俗≫武器。)として、有効に役立っています。(大)
ある先生のサジェスション(それとなく言う。暗示。示唆。)がきっかけでした。 『人間の眼って結構いい加減なんだよね!』
写真をあとから見ると、『あれっ!こんなところに、こんなものが・・・』という掘り出し物ではないですが、肉眼では気が付かない、あらたな所見を見つけることがあります。
どうやら、口腔内を肉眼でくまなく見た積りであっても、人は一部の気になる所見の情報がイン プット(入力)されると、記憶として残ってそればかりに眼が行ってしまい、他に眼が行かなくなるようです。
当初は、長期的に安定した保存が可能なスライド写真の時代で、コダクロームのリバーサル フィルムを使い、専用の現像所に出していました。常に現像条件が一定に保たれ、同じ色合いが忠実に再現されるという信用があったからです。歯肉の色で炎症の度合いをはかり、ごまかしのない世界で病気か健康か、あるいは治癒の判断をしていました。
カメラがデジタル化され、する気になればいくらでも手直しができるようになりましたが、敢えてしないようにしています。
今まで取り続けた臨床写真は膨大で、いまだに整理し切れていませんが、自分の歩んだ臨床の軌跡を記録し、振り返って検討し経験として自らに付加するためと、前述した肉眼だけでは見落としがちの、その欠点を補うトゥール(職業上の必需品。≪俗≫武器。)として、有効に役立っています。(大)
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