オンレーは、一般的にはさまざまな意味*に使われますが、歯科領域では主として歯の咬合面にはめ込む金属鋳造物をさします。
日常臨床において虫歯治療の際、好発部位である歯冠部の裂溝や隣接面の、歯質が失われる場面に遭遇することは、決して稀なことではありません。 そのような欠損に対し、単に穴を埋めるだけの安易な発想は、歯の保全を考慮しない治療であり、あってはならないというお話はすでにしました。
患者さんの見方からすると、歯をできるだけ削らないことを、求めるのが常ではありましょう。 しかし我われは歯科大で修復の際には、修復物の持続性と歯の健康保持という、並列した両面の立場から考慮するように学びました。
すなわちそれは、装着する修復物の強度(耐久性)、維持性(保持、抵抗)、辺縁適合性であり、残存する歯質の保護でもあるわけです。

以上のような観点から、もっとも進んだ考え方の修復物として、オンレーがあります。解説済みの、インレーの適応症より欠損の範囲が大きい症例では、歯の破折やチップ(細片、薄片)の恐れがあり、虫歯になりやすい咬合面や隣接面を、包み込むような形態を有するオンレーが最適です。
私は臨床上、インレーの再治療率の高さに比して、オンレーのそれはかなり低いという印象を持っており、実際に長期的で継続的な検診によるチェック(確認)で、その手応えを感じています。(大)
*onlay:1、《浮彫の》上張り。上敷き。2、《医学》器官・組織表面の移植片。3、《歯科》歯面の金属修復物。
日常臨床において虫歯治療の際、好発部位である歯冠部の裂溝や隣接面の、歯質が失われる場面に遭遇することは、決して稀なことではありません。 そのような欠損に対し、単に穴を埋めるだけの安易な発想は、歯の保全を考慮しない治療であり、あってはならないというお話はすでにしました。
患者さんの見方からすると、歯をできるだけ削らないことを、求めるのが常ではありましょう。 しかし我われは歯科大で修復の際には、修復物の持続性と歯の健康保持という、並列した両面の立場から考慮するように学びました。
すなわちそれは、装着する修復物の強度(耐久性)、維持性(保持、抵抗)、辺縁適合性であり、残存する歯質の保護でもあるわけです。

以上のような観点から、もっとも進んだ考え方の修復物として、オンレーがあります。解説済みの、インレーの適応症より欠損の範囲が大きい症例では、歯の破折やチップ(細片、薄片)の恐れがあり、虫歯になりやすい咬合面や隣接面を、包み込むような形態を有するオンレーが最適です。
私は臨床上、インレーの再治療率の高さに比して、オンレーのそれはかなり低いという印象を持っており、実際に長期的で継続的な検診によるチェック(確認)で、その手応えを感じています。(大)
*onlay:1、《浮彫の》上張り。上敷き。2、《医学》器官・組織表面の移植片。3、《歯科》歯面の金属修復物。
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