虫歯を取り除くのに、”確実な”もへったくれもないではないか、と思われるかも知れません。 『歯医者が虫歯をちゃんと取れなくて、なにが歯医者なの?』・・・噛み合せの解説のところでも、おなじような言い方をしましたが・・・
ところが、この虫歯治療が意外と簡単ではありません。 歯科大学ではこう教わります。 軟化した象牙質を、スプーン エキスカベーター*を使い、手でカリカリと除去するか、 ラウンド バー**をエンジンにつけ、注水下、低速回転でやさしく削りなさいと。
歯をできるだけ残そうとしすぎると、遠慮してしまい虫歯を取り切れず残す恐れがあります。 とくに遊離エナメル(象牙質の裏打ちのない歯の表層部)は、残してもあとでかならず崩壊してしまいます。 つまり、それを残して詰め物などをいれると、詰め物周囲の歯質が欠けて隙間ができてしまうのです。
逆に、虫歯をしっかり取ろうとしすぎると、必要以上に歯を削りすぎてしまいます。 削りすぎると、歯にとってかけがえのない神経を失うことにもなりかねません。 以前、カリエス検知液という、虫歯が赤く染まる便利なものがありましたが、削りすぎになるような気がしました。 それに白い詰め物をすぐ入れるとき使えません。
虫歯治療には頃合いが必要なのです。 明言できることは、あきらかな虫歯は除去し迷うときは残して、神経を鎮静化させたり、石灰化を促進させる為の処置をし、経過観察していくことです。 要は決して急がないこと、時間をかけて結論を出せばいいことです。(大)
*スプーン エキスカベーター(spoon excavator):spoonはスプーン状の。excavateは掘り出す。《歯科》エキスカベーターは感染歯質の除去に使用される。最近ではラウンド エキスカベーターとも言う。
**ラウンド バー(round bar):円形の切削器具。
PS:今回から2回にわたり、”修復物の設計ークラウン、その意義ー”において、記したテーマを取り上げます。
ところが、この虫歯治療が意外と簡単ではありません。 歯科大学ではこう教わります。 軟化した象牙質を、スプーン エキスカベーター*を使い、手でカリカリと除去するか、 ラウンド バー**をエンジンにつけ、注水下、低速回転でやさしく削りなさいと。
歯をできるだけ残そうとしすぎると、遠慮してしまい虫歯を取り切れず残す恐れがあります。 とくに遊離エナメル(象牙質の裏打ちのない歯の表層部)は、残してもあとでかならず崩壊してしまいます。 つまり、それを残して詰め物などをいれると、詰め物周囲の歯質が欠けて隙間ができてしまうのです。
逆に、虫歯をしっかり取ろうとしすぎると、必要以上に歯を削りすぎてしまいます。 削りすぎると、歯にとってかけがえのない神経を失うことにもなりかねません。 以前、カリエス検知液という、虫歯が赤く染まる便利なものがありましたが、削りすぎになるような気がしました。 それに白い詰め物をすぐ入れるとき使えません。
虫歯治療には頃合いが必要なのです。 明言できることは、あきらかな虫歯は除去し迷うときは残して、神経を鎮静化させたり、石灰化を促進させる為の処置をし、経過観察していくことです。 要は決して急がないこと、時間をかけて結論を出せばいいことです。(大)
*スプーン エキスカベーター(spoon excavator):spoonはスプーン状の。excavateは掘り出す。《歯科》エキスカベーターは感染歯質の除去に使用される。最近ではラウンド エキスカベーターとも言う。
**ラウンド バー(round bar):円形の切削器具。
PS:今回から2回にわたり、”修復物の設計ークラウン、その意義ー”において、記したテーマを取り上げます。
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