補助的清掃用具を一つ選ぶとしたら、それは”デンタル フロス”です。そう、あの糸みたいなやつです。なぜ?それは、効率よく汚れが取れ、為害性がないからです。

   通常、歯の汚れを取るとき、主役は“歯ブラシ”です。つまり何か一つ、歯を磨くために選ばなければならないとしたら歯ブラシになるのです。なぜならそれ1本で磨こうと思えば、どのような所も磨くことができるからです。

 しかし、歯ブラシだけで歯の汚れを取るより、デンタル フロスを補助的に使うことで、より簡単に、より短い時間で、確実な清掃効果が得られるのです。

 ですから、合理的に考えると言われる欧米の人たちは、日常欠かさず当たり前のように使っています・・・補助的清掃用具としてデンタルフロスを!

 現在、口腔内清掃の最も進んだ考え方は、歯ブラシとデンタルフロスの2本立てで使う方法であると言われています。以下のシェーマ(図)は、普段私が患者さんにフロスの説明をする際、使っているものですが・・・

フロスの正しい使い方

 デンタル フロスの利点は、歯ブラシでは時間と工夫が必要な隣接面(歯の側面)のかなり広い範囲を、ポケット内に至るまで効率的に清掃できることです。ここで衛生士に登場してもらいます。(大)

 実際に使い方を身に付けるまでは、なかなか上手くできずに断念してしまう方もいますが、フロスを巻き付けて片手で使える補助用具も出ていますし、予防すると言う事ではフロスでポケット内のプラークをしっかりと取っていくことがとても大切です。

 あと、フロスはブラッシングの仕上げなので、初めにやるのではなくブラッシング後にした方がより効果的です。(N)