2回に渡り救急蘇生とAEDについてお話しをしました。今回はAEDを使用して行う救急蘇生の実際です。

 何の前兆もなく突然起こる、心停止に予防策はありません。万が一起きてしまった場合、いざその場で何ができるのか?ただ救急車の要請をし、待っているだけでは生存確率は低下し、脳、臓器への後遺症のリスクは高くなる一方です。

 大事なのは、その場で焦らずに迅速に、やるべきことを確実にやることです。それは救急蘇生のC→A→B→D、心マッサージ→気道確保→人工呼吸→AEDによる除細動を、しっかりと行うことです。

 C. 心マッサージ  胸の真ん中を5㎝沈む程度で、毎分100回のペースで30回(約15秒間)。

 A. 気道確保    額をおさえながら、顎の先を持ち上げる。

 B. 人工呼吸    約1秒かけて、胸が持ち上がる位の量を2回吹き込む。

 D. 除細動     AEDを用いて除細動を行なう。

 C→A→Bの順でAEDの到着を待ちます。AEDが到着したならばすぐに準備にとりかかります。機器を装着させている間も、心マッサージ、人工呼吸は継続します。

 救急蘇生を行えば、必ず救命できるという訳ではありません。しかし、やるのとやらないのでは非常に大きな差があると思います。普段からいざという時には、焦らず、確実な処置を行うことを心がけております。(tutumisikam)