1982年にS市のA先生から講義・実習コースで学んだ、総義歯治療における治療用義歯の活用は、斬新なアイディア(思いつき。着想。考案。)に富んだ、きわめて興味深いものでした。
当時私が卒業して2~3年の右も左もわからぬ資格だけある歯科医師でしたが、常に先生みずからが臨床を実践しつつ、全症例写真を撮り続けるという姿勢は、私の知る限り他の著名な臨床医にはないもので、その総義歯治療に打ち込むさまに心打たれたものでした。
一般的に世の中でよく見受けられるティシュー コンディショナー(粘膜調整材)の使われ方は、義歯のあたりによる粘膜の痛みを緩衝させるような場合が多いですが、今回解説する治療用義歯では、ティシュー コンディショナーを内面全体に使い、必要に応じて度々交換することで得られる、あまたの情報を最終義歯に活かそうとするものです。
患者さんや歯科医師にとって、治療用義歯の使用は言わば最終義歯を前もって試すようなもので、それによって、いろんな確認ができ、予測したことがその通りであることもあれば、過剰な期待で実現不可能なこともある等・・・治療を受ける側と施行する側とのギャップ*を埋めることにもつながります。
まさしく、『経験、カン、コツのなさを補う!』ための最善の方法であり、その方法をとった結果の効用として、総義歯治療成功への道が開かれることになるのです。(大)
*ギャップ(gap):考え方や意見などのへだたり。食い違い。懸隔。
当時私が卒業して2~3年の右も左もわからぬ資格だけある歯科医師でしたが、常に先生みずからが臨床を実践しつつ、全症例写真を撮り続けるという姿勢は、私の知る限り他の著名な臨床医にはないもので、その総義歯治療に打ち込むさまに心打たれたものでした。
一般的に世の中でよく見受けられるティシュー コンディショナー(粘膜調整材)の使われ方は、義歯のあたりによる粘膜の痛みを緩衝させるような場合が多いですが、今回解説する治療用義歯では、ティシュー コンディショナーを内面全体に使い、必要に応じて度々交換することで得られる、あまたの情報を最終義歯に活かそうとするものです。
患者さんや歯科医師にとって、治療用義歯の使用は言わば最終義歯を前もって試すようなもので、それによって、いろんな確認ができ、予測したことがその通りであることもあれば、過剰な期待で実現不可能なこともある等・・・治療を受ける側と施行する側とのギャップ*を埋めることにもつながります。
まさしく、『経験、カン、コツのなさを補う!』ための最善の方法であり、その方法をとった結果の効用として、総義歯治療成功への道が開かれることになるのです。(大)
*ギャップ(gap):考え方や意見などのへだたり。食い違い。懸隔。
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