前回、野球のダイァモンドを使って、顎の動かし方(下顎の運動)の説明をしました。それは普段無意識に行っている筈の顎の動きを、意図的に動かす場合のトレーニングでした。
何故そんなことが必要なのか?と問われれば・・・総義歯をまるで自分の体の一部のように違和感なく同化させ、入れていることさえ忘れてしまうほどの、境地に達するためだと答えるでしょう。
つまり出来上がった総義歯をポーンと口の中に入れて、どのように使っても問題なくうまくいくというわけではなく、出来ることと出来ないことを、把握していただかなければなりません。
特に噛み合わせにおいて、どこで噛むと義歯を安定させることができるのかと、どのような顎の動きを義歯が許容できるのかを、身に着けていただく必要があります。


さて、上の2枚の写真は下顎骨の運動軌跡を表していますが、顎の動き(下顎運動)は左右の側方限界運動の軌跡が、約120°の角度で描記されます。
そして、その左右の側方限界運動の軌跡が交わるポイント(点)こそ、エイぺクス(apex)と言われるもっとも総義歯の安定に関わる顎位=中心位**そのものなのです。(大)
*ゴシック アーチ(Gothic arch):下顎運動の記録法のひとつ。決められた咬合高径における、左右側方限界運動の軌跡が水平面に描かれたもの。ゴシック風建築の屋根に似ているところから名付けられた。その角度は100~140°で、平均では120°と言われている。
**中心位(Centric relation):下顎頭が関節窩内で緊張することなく、最後上方に位置し、そこから自由に運動を行えるときの頭蓋と下顎の位置的関係。下顎がこの位置にあるとき、下顎頭は関節窩内で純粋な開閉運動を営む。
何故そんなことが必要なのか?と問われれば・・・総義歯をまるで自分の体の一部のように違和感なく同化させ、入れていることさえ忘れてしまうほどの、境地に達するためだと答えるでしょう。
つまり出来上がった総義歯をポーンと口の中に入れて、どのように使っても問題なくうまくいくというわけではなく、出来ることと出来ないことを、把握していただかなければなりません。
特に噛み合わせにおいて、どこで噛むと義歯を安定させることができるのかと、どのような顎の動きを義歯が許容できるのかを、身に着けていただく必要があります。


さて、上の2枚の写真は下顎骨の運動軌跡を表していますが、顎の動き(下顎運動)は左右の側方限界運動の軌跡が、約120°の角度で描記されます。
そして、その左右の側方限界運動の軌跡が交わるポイント(点)こそ、エイぺクス(apex)と言われるもっとも総義歯の安定に関わる顎位=中心位**そのものなのです。(大)
*ゴシック アーチ(Gothic arch):下顎運動の記録法のひとつ。決められた咬合高径における、左右側方限界運動の軌跡が水平面に描かれたもの。ゴシック風建築の屋根に似ているところから名付けられた。その角度は100~140°で、平均では120°と言われている。
**中心位(Centric relation):下顎頭が関節窩内で緊張することなく、最後上方に位置し、そこから自由に運動を行えるときの頭蓋と下顎の位置的関係。下顎がこの位置にあるとき、下顎頭は関節窩内で純粋な開閉運動を営む。
コメント