ここ何年間か、世の中では歯科医院は暇だと言われ、またある統計ではコンビニエンス ストアーよりも多いと言われ、歯科医院経営の難しさが喧伝されています。
振り返れば、私が歯科大学にいた頃(昭和50年前後、1970年代)はすでに、歯科大学が多く設立されていて、先生方から、君達学生の将来は競争が激しく厳しいものになるだろうと、言われていたことを思い出します。
私事ですが、歯科医師である父が40才で早世し、その時私が17才、弟妹が下に3人いて母に職がないという事態はかなり深刻で、絶望的にさえ感じられました。
私が知る限りにおいて思い起こしてみれば、昭和40年代父は東京の街の開業医でしたが、朝の9時から夜の7時までほとんど休みなく働き、一日約120人の患者さんを診察していました。それは計算上1人当たり5分程度の時間しか掛けられなかったということになります。
そして約30年あまり前、私が開業した頃はと言えば、一人の歯科医師がおそらく1日約40人、患者さん一人当たり10~15分は掛けられるようになっていたと記憶しています。
そしてようやく現在、一人の患者さんに30分の時間をしっかり掛けられるようになったのです。その今こそ、十分な説明ができ、やるべき治療ができるようになったのだと感じています。
言ってみれば、きちんとした歯の治療を受けたい患者さんにとっては、至福の時を迎えていると言えるのではないでしょうか?
かたや医療を施す立場からすれば、普段、忙しかったらできない説明、時間を掛けたい処置、患者さんへの気遣い・声掛けなど、時間があるならそれを有効に使えば良いのです・・・そう思うのは私だけでしょうか?
時間があるのに、時間がないときのような治療をすることだけは、しないようにと心掛ける毎日です。(大)
振り返れば、私が歯科大学にいた頃(昭和50年前後、1970年代)はすでに、歯科大学が多く設立されていて、先生方から、君達学生の将来は競争が激しく厳しいものになるだろうと、言われていたことを思い出します。
私事ですが、歯科医師である父が40才で早世し、その時私が17才、弟妹が下に3人いて母に職がないという事態はかなり深刻で、絶望的にさえ感じられました。
私が知る限りにおいて思い起こしてみれば、昭和40年代父は東京の街の開業医でしたが、朝の9時から夜の7時までほとんど休みなく働き、一日約120人の患者さんを診察していました。それは計算上1人当たり5分程度の時間しか掛けられなかったということになります。
そして約30年あまり前、私が開業した頃はと言えば、一人の歯科医師がおそらく1日約40人、患者さん一人当たり10~15分は掛けられるようになっていたと記憶しています。
そしてようやく現在、一人の患者さんに30分の時間をしっかり掛けられるようになったのです。その今こそ、十分な説明ができ、やるべき治療ができるようになったのだと感じています。
言ってみれば、きちんとした歯の治療を受けたい患者さんにとっては、至福の時を迎えていると言えるのではないでしょうか?
かたや医療を施す立場からすれば、普段、忙しかったらできない説明、時間を掛けたい処置、患者さんへの気遣い・声掛けなど、時間があるならそれを有効に使えば良いのです・・・そう思うのは私だけでしょうか?
時間があるのに、時間がないときのような治療をすることだけは、しないようにと心掛ける毎日です。(大)
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