今回は根管治療中(歯の根の中の治療)の歯の痛みについてお話ししようと思います。
根管治療とは、簡単に言うと歯の中の神経が通っていた管の消毒 です。神経は既に無い状態での治療なので基本的には痛くなる事は稀ですが、今回は痛くなってしまうケースについて説明しようと思います。
1つは、残髄と言って歯の中の一部に神経が残っている場合です。神経管の構造は複雑で、歯の中を網目状に走行していますので、細かく枝分かれしている部分に残髄する事があります。この場合、残った歯髄もきちんと取って消毒すれば、特に問題はありません。
2つ目は、排膿による痛みです。これは、歯の消毒後に中にたまっていた膿が出てきているのに対し、消毒後の歯には蓋がしてあり、膿が外に出られない状況で痛むのです。痛みが出た場合は、蓋を外して排膿を促し、薬を飲んでもらい様子をみます。但し、蓋を外し開放の状態が長く続くと、新たに汚れや細菌の侵入を許してしまうので、一時的な処置となります。これは、治療前の歯の状態が、悪ければ悪い程起こりやすくなります。
3つ目は、噛み合わせがある場合です。根管治療中の歯は基本的に歯が噛み合わないようにします。根の先が化膿していると、歯根膜に炎症があり噛み合わせた時に痛みが出るからです。
以上の事を気を付けていても痛みが出る事は稀にあります。ただ、いずれの場合も治療前の状態が悪くなって痛む訳ではなく、治癒していく過程での一時的な事なので、根気よく治療を続けていけば心配ありません。(tutumisikam)
根管治療とは、簡単に言うと歯の中の神経が通っていた管の消毒 です。神経は既に無い状態での治療なので基本的には痛くなる事は稀ですが、今回は痛くなってしまうケースについて説明しようと思います。
1つは、残髄と言って歯の中の一部に神経が残っている場合です。神経管の構造は複雑で、歯の中を網目状に走行していますので、細かく枝分かれしている部分に残髄する事があります。この場合、残った歯髄もきちんと取って消毒すれば、特に問題はありません。
2つ目は、排膿による痛みです。これは、歯の消毒後に中にたまっていた膿が出てきているのに対し、消毒後の歯には蓋がしてあり、膿が外に出られない状況で痛むのです。痛みが出た場合は、蓋を外して排膿を促し、薬を飲んでもらい様子をみます。但し、蓋を外し開放の状態が長く続くと、新たに汚れや細菌の侵入を許してしまうので、一時的な処置となります。これは、治療前の歯の状態が、悪ければ悪い程起こりやすくなります。
3つ目は、噛み合わせがある場合です。根管治療中の歯は基本的に歯が噛み合わないようにします。根の先が化膿していると、歯根膜に炎症があり噛み合わせた時に痛みが出るからです。
以上の事を気を付けていても痛みが出る事は稀にあります。ただ、いずれの場合も治療前の状態が悪くなって痛む訳ではなく、治癒していく過程での一時的な事なので、根気よく治療を続けていけば心配ありません。(tutumisikam)
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