今回は、初診でいらっしゃる患者さんの事でお話ししたいと思います。

   初診の患者さんは、大抵恐る恐るいらっしゃいます。 もちろん当然の事だと思います。痛みや腫れ等の症状があれば尚更でしょう。自分の通う病院はどんなところなのか?担当する医師はどんな人なのか?不安ばかりが先走ってしまう事でしょう。それを迎え入れる私共は、なるべく患者さんの不安や痛みを取り除こうと最大限の努力を致します。

   しかし私共も責任ある立場上、適当な事は言えませんし、出来ません。 それには、応急処置は別として、きちんとした診断を行う為のレントゲン撮影、歯周病の検査、必要があれば診断用模型をとり説明を行い、患者さんの同意、依頼があってはじめて治療開始となるのです。

   昨今インターネットの普及に伴い、患者さんが御自身で知り得た情報をもとに、自分も同じように治療をして欲しいという依頼を受ける事がありますが、すぐに了承する訳にはいきません。 何故ならそれらは一般的な治療法で、本当にその患者さんにあった治療法なのかを判断して、治療を施し、責任を取るのは我々歯科医師なのです。

   厳しい言い方ではありますが、まずはきちんと診査を受けて頂く必要があるという事を御理解下さい。そして説明を受け患者さんが納得した上で、治療を受けて頂きたいと思います。(tutumisikam)