診療室を作り直すからには、改悪にならないようにと頭を悩ませている時、旧診療室でのさまざまな光景が目に浮かびます。

   例えば、スタッフがある患者さんに応対している間、宅配業者の人たちが玄関先で扉を塞いで待っている様子・・・或いはある人は初診の手続き、またある人はお約束の再診で診察券を出すだけ、さらに会計待ちの人が重なっている等々・・・

   そこから受付カウンターを広くとり業務を分別化することを思い付きました。スタッフはカウンター内で基本的には座らず立ち歩き移動しながら、来院者のそれぞれのニーズに対応していくことで、業務の停滞を防ぐように試みました。

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 治療器具、器械類を移動、準備して使えば片付けが生じるので、それらを使用する際には、治療を受ける患者さんも行うわれわれも、その場に体を動かすようにしました。

   つまり治療上の要求度に応じて、診療用顕微鏡など最先端治療が必要であれば特診室、予防に関わる器材を揃えた予防室、同様に外科処置であれば外科室でというように、治療内容による分別化を図りました。

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   今のところ、その意図はどうにか功を奏しているように見えますが、まだまだ改善の余地はありそうです。(大)