今回の移転再開業に当たり、新たなテナント*を探す際には、天井が高く窓が多くあるような物件を求めました。

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   内装をお願いした業者さんには、可能な限り既存の内枠を活かし、部屋としてどうしても閉じなければいけないエックス線室、技工室以外はセミ オープンを基本にして、物件の良さを損なわないような設計をお願いしました。(平面図は自分で考えましたが、立面図はプロに任せました。)

   業者さんにとっては旨味のない仕事かも知れませんが、費用と工期の削減が経費の節約に繋がるように考慮していただき、例え間接的であっても患者さんの歯の健康、詰まるところ真の意味での歯科医療界への貢献につながるということが理解できるひとを探しました。

   幸運にも、それを理解するパートナーを得ることができましたが、それまでは、自分たちのやり方(常識?)を変えずにひたすら押し付けようとする人たち・・・利益のみ追求して群がる人たち・・・に接することになり、いい人生勉強をさせて貰いました。

   さて患者さんからは、広いですねとか、明るくてきれいですね等、好印象の反応をいただいていますが、きれいなのは新しければ当たり前のことで、実は広さに関して言えば坪数は旧診療室とほぼ変わりありません。

   患者さんにとって避けたい嫌われ者の歯科治療を、極力圧迫感を抑えた天井の高い開放的な雰囲気の中で、わずかでも緊張を和らげて受診していただければと思いオフィス作りをしてみました。(大)

*テナント(tenant):ビルの一室などの不動産を店や事務所として借りる人。