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   【顎関節症】というと、『自分には関係ない!』と思われる方がほとんどのようです。

 しかし症状が顕著ではなく、ときどき現れる軽微な場合や潜伏してほぼ症状がない場合を含めれば、ある意味では殆どすべての方が顎関節症、あるいはその予備軍といっても過言ではないのが実情です。

 みなさんは、過去に顎が外れやすかったり、口が開きにくくなったり、開口時に顎が鳴ったりしたことはありませんか?・・・それらはすべて顎関節症の予兆であり、その可能性が高いと判断されます。

 一方、【歯ぎしり】*に関しても、キリキリと音がする場合に周囲に言われてはじめてそうと知るわけですが、その場合を除いて、自覚されている方は非常に少ないようです。

 ところが、当院に来院される患者さんの主訴の三分の一程度は、それが原因と思われる諸症状であるという現実があります。

 以上のような実態をどう理解すれば良いのか、果たして事の真相はいかなるものなのか。何回かに分けて説明していこうと考えています。(大)

 *【歯ぎしり】:ここで言っている“歯ぎしり”は、一般的に歯ぎしり及びその類をひっくるめてそう言われることが多い為、読者が理解しやすいように敢てそう表記しましたが、正しくは”ブラキシズム”と言います。それはグラインディイング、クレンチング、タッピングの三者に分類され、ちなみに”歯ぎしり”はグラインディングに相当します。(2014.08.11.のブログ『61.ブラキシズム』に定義等掲載済、参考迄。)