今回は自費治療の続きをお話ししようと思います。前回の話の中で、基礎治療の重要性について触れました。治療が必要な歯が一本で、その歯が悪くなった原因がその歯だけにある場合は、そこだけを治療すれば済みます。
しかし、原因がその歯を含む他の歯にもあったならば、そこだけの部分的な治療をしても、永くもたない事があります。例えば前歯に問題が起こるとします。その原因が、外傷だとかその歯だけの問題なら、そこだけを治療すれば良いのですが、実は奥歯にその原因があるのに、前歯だけを治療しても再発するという事です。
歯に起こるトラブルは大きく分けると3つで、虫歯、歯周病、咬合です。1本の虫歯のみの場合は、その歯だけの治療ですが、多くの場合はこれらの要素が複合しています。ですから少し視野を広げ、1口腔単位で診る必要があるのです。
詰め物が取れた、被せ物が取れた、歯が欠けた、大したことの無いような事でも、実はその背景に大きな問題が隠れている事もあるのです。(tutumisikam)
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