今回は、修復物の脱離とその原因の続きで、別のcaseをお話ししようと思います。

   Case2   奥歯の調子が悪い(痛い)

   奥歯の調子が悪いと来院された患者さんですが、口腔内の肉眼所見では目立った虫歯、歯周病も無いのです。よくよく口腔内を観察してみると、前歯部が機能していない事がわかりました。

   前回のブログでもお話ししましたが、前歯と奥歯の役割分担が出来ていないと、トラブルの原因になってしまいます。例えば、開口(前歯が全く当たらない) 、八重歯のように犬歯が全く機能していない場合では、奥歯には相当のストレスがかかっています。

   普段患者さんが自覚できるような症状は無く、症状の出てる部位と原因が一致しない為、なかなか理解が難しいのです。このような場合は、症状の出てる部位には対症療法を行い、患者さんが納得して頂いた上で、根本治療を行う必要があります。(tutumisikam)