今回は、ブラッシングについてお話ししようと思います。

   ブラッシング指導時に1日1回、時間をかけてしっかり汚れを落とす必要があると、説明する事があります。このことを患者さんの中には、ブラッシングは1日1回でいいんだと解釈されている場合がありますが、それは間違いです。

   正しくは毎食後のブラッシングと、1日1回、就寝前に時間をかけてしっかりブラッシングをする事です。ただ、毎食後に20分程度の時間をかけるのは、なかなか難しいと思いますので、食後はザッと磨いて、就寝前にしっかり時間をかけてブラッシングをすることをお勧めしています。

   就寝中は、自浄作用の低下、唾液の分泌量の低下等、歯周病や虫歯が進行しやすい環境下にある為、その直前になるべく口腔内の細菌を減らしておくと効果的です。

   予防歯科で一番重要なのは、患者さんご自身でのブラッシングです。やり過ぎて悪い事はありませんので、出来るだけご自身で汚れを取れるよう頑張って下さい。(tutumisikam)