『今日は何時間かかってもいいんで、歯石を取っちゃって下さい!?』

 『毎日でも続けて通うので、はやく(早く&速く)終わらせて下さい!?』

 というように、患者さんはおっしゃいます。痛み腫れ等の不快症状があれば別なのでしょうが、一般的に患者さんは、歯の治療を簡単に考えてしまう傾向があるような気がします。

 私は最近とみに世の中がおかしくなっているような気がしています。

 【体裁ばかり整える!】【やっただけで満足してしまう!】

 この歯石除去の場合で言えば、治療する側も受ける側も、とりあえず【やった】という既成事実さえあれば、質がどうであれ、結果がどうであれ、良しとしてしまう。

 『本質から目をそらし、見て見ぬふりをしてしまっているとしか思えないのです。』

 歯石除去に際しては、続けざまに処置することは避けるべきであると考えています。歯石除去によって傷ついた歯肉等、組織の治癒を待ちながら1~2週間おきにおこなうべきです。その間適切なブラッシングを維持することができれば、淡いピンク色の引き締まった、真の意味で健康な歯肉を獲得することができるでしょう(大)