私『ポケット検査をご存知ですか?』
 患者さん『あのチクチクする痛いやつ!?』
 私『何のためにするかはご存知ですか?』
 患者さん『歯周病ですよね・・・?』
 私『何ミリくらいあると言われましたか?』
 患者さん『深い所があると聞いたけど、数字までははっきりと覚えてません。』

 私がこれらの会話の中で感じるのは、まず医療従事者側の説明不足、つぎに患者さん側の人任せにしてしまっている点です。

 患者さんには治療に参加する権利があるは筈だし、その内容を知る権利もある筈です。(インフォームド コンセント*)

 いまから申し上げることは過去に当ブログでも取り上げたことですが、私たち堤歯科では・・・

❶何のためにするのか?検査をする意味を詳しく説明します。
❷検査に参加していただき、ご自分で病状の把握をしていただきます。
❸再検査(再評価)にも参加していただき、治りの確認をしていただきます。

1)X線診査だけでは不十分な歯周病の進行程度、範囲をより正確に把握するためです。
2)数値の意味を説明し、検査時は極力声に出し患者さんに聞いていただきます。
3)これもまた聞いていただくことで、患者さんに誤魔化しのない実態(治っているのか?いないのか?)を確認していただきます。

 以上のような治療の進め方によって、患者さんが正しく病気を理解し安心して治療を受けることができます。その結果、我々と患者さんとの間に信頼関係を生むことができると信じています。(大)

*インフォームド コンセント(informed consent):医学的処置や治療に先立って、それを承諾し選択するのに必要な情報を医師から受ける権利。医療における人権尊重上重要な概念として各国に普及。;十分な説明に基づく同意。手術や実験的治療をうける場合、その詳細を知らされたうえで患者が与える同意。