<採用面接での会話>
 歯科衛生士『わたし、スキル アップ(技量をあげる)して仕事ができる衛生士になりたいんです。』

 歯科医師『だったらここは、衛生士さんには本来の仕事をして欲しいところなんで勉強になると思うよ。』

 歯科衛生士『よろしくお願いします。』

 <採用直後の歓迎会での会話>
 歯科衛生士『この前高校の同級生と飲んだんですけど、歯科衛生士になったんだったら一生喰いっぱぐれなくていいねって、言われちゃいました。』

 歯科医師『………』

 <さらに数日後のある日の会話>
   歯科医師『君たちにとってスケーラーやキュレット(歯石を取る手用器具)は、武士にとっての刀のようなものだから、自分でシャープニングする(研ぐ)と、いろんなことが見えてきて勉強になると思うよ。』

 歯科衛生士『えーっ!シャープニングって機械がやるか、上手な人がやるんじゃないんですか?』

 歯科医師『そういうことじゃなくて、患者さんの歯石を取るときに君たち自身が使う治療器具だから、手に馴染ませたりできるし、シャープニングにも人それぞれ癖がでるし、やってみるといいと思うよ。』『それに治療中でも切れ味が鈍ったらすぐ取り戻せるし、患者さんに貢献できるしね。』

 歯科衛生士『先生!わたしって、ほめられると延びるタイプなんです。』

 歯科医師『オーケー!じゃあ、ほめられるように頑張って!』

 歯科衛生士『………』(大)