前回に引き続き腫れない・痛まないインプラント治療について説明していこうと思います。

   ❷準備不足

   準備不足とは、術前の診査・診断が不十分であったり、器具の消毒・滅菌がしっかりと行われていないということです。

   診査・診断が不十分ですと、解剖学的な血管・神経の位置、骨の形態、上顎であれば上顎洞の位置、これらをしっかりと把握して手術に臨まなければ、術中のトラブル時の対応が遅れ、腫れや痛みの原因となります。そこで当院では術前の診査として、3次元的なX線(CT)撮影、必要に応じて研究用模型を採り術前審査に役立てています。

   また、器具の消毒・滅菌が不十分であれば、当然感染を起こし腫れや痛みの原因となります。当院では、前日から器具を確保して消毒滅菌を行い、当日の昼休みには、診療台周りの消毒を行います。(なので基本的に手術は平日の3時スタートとさせて頂いています)その為、当日のその時間は手術の患者さんだけを診療することにより、手術時間の短縮が可能となります。

   次回は術中、術後のことを説明したいと思います。(tutumisikam)