『以前はそんなことがなかったのに、歯がぐらついてきた。』
検診希望で来院された患者さんがこう訴えることがあります。このようなとき、場合によりますが、ブラッシングの徹底と歯石除去で治ることがあります。
さてこれはどんな仕組みで治るのでしょうか?
歯を支える組織を歯周組織と呼び、教科書的には、軟組織である歯肉と歯根膜、硬組織であるセメント質と歯槽骨という四つ組織で構成されています。


たとえば、ブラッシング不足で歯垢が停滞、歯石も沈着して歯肉が炎症を起こしたとします。炎症には発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害というの五つの徴候があり、それらが複合してあらわれ、患者さんはそれを自覚症状としてとらえます。
そのとき組織にどんなことが起きているかというと、まず毛細血管が拡張し血流が増加します。(発赤、熱感)/次に拡張した血管から血液成分が浸潤し組織に浮腫が起こります。(腫脹)/浮腫で組織圧が上昇し局所が圧迫され、それによって放出した化学伝達物質が痛み受容体を刺激します。(疼痛)/原因の除去がなければ組織が修復されず、いつまでも治癒しない状態が続きます。(機能障害)
こうして歯に特徴的な動揺という症状に至るわけです。
そもそも生体には、ホメオステイシス(homeostasis、恒常性)という生体の状態を一定に保とうとする生命現象があります。そこに有害な物質が作用したとき、生体が示す反応が炎症であり、生体防御反応の一過程と言われています。
簡単に言うと、もともと生体には、例外もありますが、原因さえなければ病気を治すことができる治癒能力が備わっています。われわれ医療従事者は原因を取り除き環境を整えることで、患者さんの体自身が治癒する、そのお手伝いをしているだけなのです。
その結果、【歯の動揺】を収束することができるし、それ以外では【歯のしみ】も治すことができます。(大)
検診希望で来院された患者さんがこう訴えることがあります。このようなとき、場合によりますが、ブラッシングの徹底と歯石除去で治ることがあります。
さてこれはどんな仕組みで治るのでしょうか?
歯を支える組織を歯周組織と呼び、教科書的には、軟組織である歯肉と歯根膜、硬組織であるセメント質と歯槽骨という四つ組織で構成されています。


たとえば、ブラッシング不足で歯垢が停滞、歯石も沈着して歯肉が炎症を起こしたとします。炎症には発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害というの五つの徴候があり、それらが複合してあらわれ、患者さんはそれを自覚症状としてとらえます。
そのとき組織にどんなことが起きているかというと、まず毛細血管が拡張し血流が増加します。(発赤、熱感)/次に拡張した血管から血液成分が浸潤し組織に浮腫が起こります。(腫脹)/浮腫で組織圧が上昇し局所が圧迫され、それによって放出した化学伝達物質が痛み受容体を刺激します。(疼痛)/原因の除去がなければ組織が修復されず、いつまでも治癒しない状態が続きます。(機能障害)
こうして歯に特徴的な動揺という症状に至るわけです。
そもそも生体には、ホメオステイシス(homeostasis、恒常性)という生体の状態を一定に保とうとする生命現象があります。そこに有害な物質が作用したとき、生体が示す反応が炎症であり、生体防御反応の一過程と言われています。
簡単に言うと、もともと生体には、例外もありますが、原因さえなければ病気を治すことができる治癒能力が備わっています。われわれ医療従事者は原因を取り除き環境を整えることで、患者さんの体自身が治癒する、そのお手伝いをしているだけなのです。
その結果、【歯の動揺】を収束することができるし、それ以外では【歯のしみ】も治すことができます。(大)
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