歯周病の直接的原因が歯垢だというお話しはしました。その原因に付加され、さらに悪化させる要因(間接的原因)に触れておきたいと思います。
ブラキシズム(歯ぎしり及びそれに類するもの)は、さまざまな強さ、時間、パターン(様式)がありながら、今やどなたにでも起きていることではないかと言われています。これに関してはいずれまた詳しくお話ししたいと思いますが、歯にとって歯垢、歯石にブラキシズムが加わる場合が最も骨の吸収につながる恐れがあります。
歯の位置が悪いと、汚れも残りやすくかつ除きにくくなります。例えば傾いた歯の場合、汚れの問題に力の問題が加わり、倒れている側の骨がさらに吸収し易くなります。
歯と歯の間が広い場合と狭い場合を比較すると、前者は骨の量が多いので歯周病に対する抵抗性が高く、後者は少ないために抵抗性が低くなります。特に隣り合った歯根同士がくっついているような場合では、わずかな原因因子によっても急速な骨の吸収が起こります。
唾液の分泌が豊富であれば歯周病になりにくく、鼻炎などで鼻呼吸が難しく口呼吸になると口腔粘膜が乾燥するため歯周病罹患率が上がることになります。
噛み合っていない歯は、自浄作用がはたらきにくく汚れが停滞します。よくある噛みぐせは極端ですと、噛まない方にかなり汚れが付着します。八重歯などにも当てはまることです。
もともとの歯の形に起因する(生まれつきの解剖学的な)場合もあります。全ての歯の中で、根に窪みが存在する歯が数本あることはめずらしいことではなくどなたの歯にもある特徴です。それによって他の歯の部分に比べ歯周病が格段に進みやすいため、普段から衛生士には目に見えない部分の解剖学的形態の特徴を意識して治療に当たるように指示しています。
また稀ではありますが、歯の頭の部分にある溝やエナメル質が根の方にまで入りこんでいるような場合もあります。人の体がさまざまなように、歯の形もしかりで複根歯の根の枝分かれの位置もいろいろであり、結果的に足(根)が長いことも短いこともあります。長い方が根分岐部病変に罹患しやすくなります。
以上のような間接的原因が主に挙げられますが、それぞれが複合していることはよく見受けられることです。そのひとつひとつに対応することで歯周病の進行抑制が可能になります。(大)
ブラキシズム(歯ぎしり及びそれに類するもの)は、さまざまな強さ、時間、パターン(様式)がありながら、今やどなたにでも起きていることではないかと言われています。これに関してはいずれまた詳しくお話ししたいと思いますが、歯にとって歯垢、歯石にブラキシズムが加わる場合が最も骨の吸収につながる恐れがあります。
歯の位置が悪いと、汚れも残りやすくかつ除きにくくなります。例えば傾いた歯の場合、汚れの問題に力の問題が加わり、倒れている側の骨がさらに吸収し易くなります。
歯と歯の間が広い場合と狭い場合を比較すると、前者は骨の量が多いので歯周病に対する抵抗性が高く、後者は少ないために抵抗性が低くなります。特に隣り合った歯根同士がくっついているような場合では、わずかな原因因子によっても急速な骨の吸収が起こります。
唾液の分泌が豊富であれば歯周病になりにくく、鼻炎などで鼻呼吸が難しく口呼吸になると口腔粘膜が乾燥するため歯周病罹患率が上がることになります。
噛み合っていない歯は、自浄作用がはたらきにくく汚れが停滞します。よくある噛みぐせは極端ですと、噛まない方にかなり汚れが付着します。八重歯などにも当てはまることです。
もともとの歯の形に起因する(生まれつきの解剖学的な)場合もあります。全ての歯の中で、根に窪みが存在する歯が数本あることはめずらしいことではなくどなたの歯にもある特徴です。それによって他の歯の部分に比べ歯周病が格段に進みやすいため、普段から衛生士には目に見えない部分の解剖学的形態の特徴を意識して治療に当たるように指示しています。
また稀ではありますが、歯の頭の部分にある溝やエナメル質が根の方にまで入りこんでいるような場合もあります。人の体がさまざまなように、歯の形もしかりで複根歯の根の枝分かれの位置もいろいろであり、結果的に足(根)が長いことも短いこともあります。長い方が根分岐部病変に罹患しやすくなります。
以上のような間接的原因が主に挙げられますが、それぞれが複合していることはよく見受けられることです。そのひとつひとつに対応することで歯周病の進行抑制が可能になります。(大)
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