
上の文章は、つい最近定期検診で来院された患者さんが持参したものです。患者さん曰く、『いつもいろいろ聞かれるので、書いてきました。』とのこと。私『・・・さんのお仕事ぶりが察せられますね。』と返しました。



患者さんは、2011.03.11.初診/ 当時45歳、男性/ 修復物脱離を主訴として来院されました。主に二人の勤務医が担当した後、堤が担当することになりました。
口腔内は、比較的まめに治療を受けている様子で、刷掃状態も良好、歯の健康に関する意識はかなり高い方だと思います。咬合に関して変更が要求される問題点はないと判断しました。通法にのっとり必要な齲蝕処置、根管治療、歯周病治療、不適合修復物の再製等をおこないました。問題点の解決後、健康維持のため、齲蝕および歯周病予防に関わる歯垢および歯石の抑制プログラムを施行し、今日現在14回目の定期検診で来院中です。
長期的健康維持を視野においたとき、この患者さんの問題点を挙げるとすれば、それはブラキシズムです。この11年間で、修復物の脱離や破折、歯牙歯頚部の楔状欠損および咬合面咬頭の破折等の問題が起きています。
現在、ブラキシズムによる強い力から歯及び周囲組織の健康を守るため、日中夜間を問わず、オクルーザル スプリント(ナイトガード*)の使用を推奨しています。(大)
*ナイト ガード:おそらく夜間装着頻度の高さから言い表される、健康保険で使われている言葉。論文などでは、オクル―ザル スプリント(occlusal splint:噛み合せの為の副木、添え木。)あるいは、スタビライゼイション装置(stabilized appliance:安定させる為の装置。)の言葉が使われている。
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