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 今回あえてこのような眼をそむけたくなるような写真を呈示いたしますのも、反面教師としてこうなって欲しくないからとご理解ください。

 この写真は歯周病が蔓延し最後に抜歯になってしまったときのものです。誰もがご自分の歯がこうなることは避けたいはずで、否定する人はいないと思います。

 まず、どうしてこうなってしまうのかと言えば、❶歯垢(歯に付いた軟らかい汚れ)をおとすブラッシングが出来ていない。/ ❷定期的なポケット測定とそれに即した歯石(歯に付着した石灰化した硬い汚れ)除去を受けていない。/ ❸症状がないからと、定期的なチェック(Ⅹ線検査など)を受けていない。/ 以上の3点が主に挙げられます。

 そしてこうならない為には、一にも二にも患者さん自身が信頼できる歯科医院を見つけることです。そうして患者さんが為すべきこと、歯科医院側が為すべきことの役割分担をお互いがはっきり認識し、共に歯の長期的な健康維持という目的に向かい、足並みをそろえ取り組むべきです。そこで初めて歯周病予防を可能ならしめると思っています。私はこの考えに微塵の疑いもありません。(大)